あ行
2001年 アメリカ 監督:アレハンドロ・アメナバール 出演:ニコール・キッドマン フィオヌラ・フラナガン クリストファー・エクルストン
時は第二次大戦末期のイギリス。
主人公の夫人は、幼い二人の子供と共に、戦争に行った夫の帰りを待っている。
ある事件をきっかけに使用人が全て辞め、困っていた夫人は新たに三人の人間を雇い入れる。
しかし、それから屋敷では奇怪なことが相次ぐ。
無人の部屋で突然鳴り響くピアノ、閉めたはずなのに開くカーテン、けたたましい足音。
夫人は、誰かが家に侵入したと警戒するのだが・・・・。と、ここまでのあらすじを事前に知っていたために、これらのことを説明する前半一時間が退屈で退屈でしょうがなかったです。
友達は寝ていた。全体的に室内劇。屋敷から全く外に出ないので。(夫人が外に出ようとする場面はあったけど)
子供達が光アレルギーという病気を持っているせいでしょうか。
おかげで、屋敷内は常にカーテンがひかれ、子供達は暗闇で生活している。
ホーンテッドマンションな感じで、怖い雰囲気はありました。
しかし、内容がどうにも・・・・。
もっと、ビックリする場面とか、ゾクゾクする場面があると思っていたので。
正体不明の何かが家にいる!という怖さだけで後半まで持たせるのは辛い。
こっちに何か危害を加えてくるとかではなく、足音がする、とかそれくらいだから。
もしかしたら、母親が見たら怖いのかもしれない。
子供に何かあったらどうしよう、という不安に共感が持てて。オチは半分くらい観たら、誰でも予想できると思います。
ストーリーではなく、雰囲気を楽しむ映画なのかな。物哀しい空気がずっと流れている。
題名には、なるほど、と思いました。
2001年 日本 監督:原田眞人 出演:天海祐希、渡部篤郎
原作が何故か会社の本棚にあったので、読んだのですよ。うーん。近親相姦の嵐でした。誰の本だったんだ。理事長???
一応、ホラーのようですが、あんまり怖くない。それで、映画と原作ではストーリーが結構違ったし。
内容は、四国の山間の寂れた村。
中学校の新任教師として、若い男がやってくるところから始まる。彼の目を通して、映画を見ている人も村の様子を知って行くのですね。
狗神筋と呼ばれる家が村人から恐れられていること、山奥の工房でひっそりと和紙を作り続ける中年女性がいること。先祖返りという祭りが近々行われるらしいことを。
まずネタバレで映画の感想を言ってしまう。
無意味にエロい場面の多い映画だなぁと。女の裸があればいいんだろうか。深夜番組でやっていなければ、たぶん金を出しては見なかった。渡部さんを見たかっただけなので。(笑)
いや、彼を見ていると、人間痩せてないと駄目なのね、としみじみ思う。細い。ダイエットしよう。原作と違って『シックス・センス』が入っていたところは驚きました。あと、一族皆殺しの場面の相違が。
途中、画面がいきなり白黒になるので、どうなってるんじゃーと思ったけれど、故障じゃなかったらしい。
確かに、毒飲まされてのたうち回ったり、鎌で首切られたりする場面をカラーで見るのは辛いな。白黒で正しかった。
それで、渡部さんが母の手を取って父を殺す場面で、パッと画面がもとに戻る。このあたりの描写は好きだった。一種のエディプス・コンプレックスの話なのだな。原作では全滅していたけど、あの女の子とか数名生き残っているあたりに、映画の良心を感じられる。
しかし、散々言われていた“先祖返り”、登場していないじゃん!!(^_^;)
次々村人を殺していたモノの正体も出てこないし。CGとかで画面作るのは限界だったのか。
『ジェヴォーダンの獣』みたいの出さないと駄目だしね。
原作読んでいないと説明不足で分からない部分が沢山あるなぁと思う映画でしたわ。
あの・・・、渡部さん以外、見所なかったんですけど。四国の風景とか??
1989年 監督:ピーター・ウィアー 出演:ロビン・ウィリアムズ、イーサン・ホーク、リバート・ショーン・レナード
全寮制名門校にやってきた破天荒な教師が、勉強一辺倒な生徒達の心を動かしていくストーリー。
ラストにドーーーーーーっとくる。ただもう涙涙涙!!!青春って良いなぁ。
いや、生徒の一人が夢を親に理解してもらえなくて死んでしまうところでもう泣いてたけど。
ロピンの先生役といったら、まずこの作品を思い出す。
高校の時授業の一環で観たのだけど、他の友達が熟睡していてショックだった。
本当ーーにいい映画です!!
1997年 アメリカ 監督:ウォルフガング・ペーターセン 出演:ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマン
内容。大統領専用機、エアフォース・ワンがハイジャックされる話。
ハリソンが可愛くて格好良いのだ。観ていてすっごくドキドキした。
インディの時のハリソンも良いけど、大統領とか弁護士の役のハリソンの方が好き。
大統領を守るためって結構次々人が死んじゃってビックリした。
皆の大統領だけは何としても助けるんだ――っていう必死な思いがひしひしと伝わってきて、感動した。
大統領ってそんなに凄い存在なのか。
日本の総理大臣のために皆こんなに必死になるかなぁとか思ったりして。
2001年 アメリカ 監督:スティーブン・ソダーバーグ 出演:ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット アンディ・ガルシア ジュリア・ロバーツ
いろんな分野のエキスパートが11人集結し、カジノの金庫から1億6千万ドルの金を巻き上げようという、豪勢な話。
キャストが豪華。
なだけに、まとまりのない話になるんじゃないかなぁと危惧したのだけれど、そこそこでした。
まず、人を殺さず、気付かれず、スマートに盗み出すというのが格好良いです。
これなら鬼平も許してくれるでしょう。(笑)
しかし、被害者のカジノのオーナーが可哀相で・・・。結局何から何まで盗まれちゃって。
いや、保険がきくとはいえ、やっぱり悲しいよね。プライドの問題。個人的に、やっぱりブラピは格好良い、の一言で終わってしまう。(笑)
スターそろい踏みの映画なんだけど、彼はやっぱり違う。主人公の右腕という重用な役のおかげで出ずっぱりだったせいもあるけど、彼が出てくるとパッと目がいく。
何で、あんなに光ってるんでしょうね。スターは。こう、さささっと計画が順風満々に進みすぎて、スリル感がなかった。格好良いといえば、それまでだけど。ちょっと残念。
あの、中に潜入して作業を終えた仲間が足早に廊下を歩く場面。
警備の人間に呼び止められるところで緊張したけど、あそこをもっと突っ込んで、彼が捕まるとかするともっと良かったかも。
贅沢か。
ジュリア・ロバーツが、あんなに添え物的な役だと思わなかったから、ちょっとビックリした。
ゲスト出演みたいな感じですね。もうちょっと活躍するのかと思ってました。盗みに荷担する、とまでいかなくても。ところであのラスト。付けられてましたけど、意味あるんですか??
物語はさらに続く、という暗示だったんでしょうか。
2004年 アメリカ 監督・脚本:ジュエル・シュマッカー 出演:ジェラルド・バトラー エミー・ロッサム パトリック・ウェルソン
世界的に大ヒットしているミュージカルの映画化なので、もうストーリーを書く必要もないような。
1919年のパリ、廃墟同然となったオペラ座でオークションが開かれ、その参加者の回想という形で物語が始まります。
1870年のオペラ座全盛期、父親が死んで孤児となったクリスティーヌはオペラ座の寄宿生として舞台の踊り子を務めている。
ひょんなことから主役を務めることとなった彼女は、美しい歌声を披露し、称賛を浴びた。
彼女は“音楽の天使”に教えを受けたと言うのだが・・・・。
(以下、ネタバレ注意!!)
オペラ座に住み着くファントムが美しい少女クリスティーヌに恋をして、彼の指導により彼女の歌声の素質が開花する。
しかし、皮肉なことにも、その歌声に魅了された幼なじみのラウルと、クリスティーヌは恋仲になってしまう。
クリスティーヌを失いたくないという思いから、彼女を自分の住処であるオペラ座の地下へ攫うファントムだが・・・。
内容は、ただそれだけです。このストーリーで2時間23分は長すぎ!!クリスティーヌのキャラクターが私にはよく分からなかった。
ファントムとラウル、どっちが好きなんだー!という感じで。最後までやきもきしていた。
ファントムが現れるとふらふら付いていっちゃうし、ラウルには愛しているって言うし。何なんだ、この女の子は。
その思わせぶりな態度に、最後まで翻弄される。ファントムも哀れ・・・・。
最後、燃え盛るオペラ座で、振り向いたファントムの背後にクリスティーヌが立っていたとき、私、彼女はファントムを選んだと思ったのですよ。戻ってきてくれたのだと。
素直に感動したというのに、実はただ指輪を返しに来ただけ。「さようなら」と言ってラウルと共に去る。
何て残酷なんだ、クリスティーヌ!!!!つい期待しただけに、どん底に突き落とされた気持ちですよ。
やはり、醜いファントムより、金持ちで格好良くて優しいラウルを選ぶのか。おおおーーー。
でも、この映画のラストはなかなか好みだった。ファントム、実は生きていた!?みたいな感じで。とはいえ、やはり寂しさが残る最後ですが。話的に納得出来ないのは、オペラ座の地下に何であんな罠や湖があるのかとか、クリスティーヌがわざわざ墓地に行った理由とか、ラウルがファントムにあっさり捕まったところとか、書き出すときりがない。
まぁ、元がミュージカルだから、ということでそうしたことに目を瞑ると、楽しめると思います。否定的な意見を多く書いていまいましたが、白黒の世界である現実から、過去の煌びやかなオペラ座へと変化する瞬間は実に見事。
そして華やかな舞台の裏側の慌ただしさ、眩い衣装に幻想的な闇の光景、ヒロインの歌声はさすがでした。
クリスティーヌやラウルと違い、ファントム役の方は初のミュージカルだったらしいですが、頑張っていましたよ。
ファントムの過去が描かれていたから、最後のクリスティーヌとのキスで、自分がいかに哀れな存在だったかと気付くあたりも秀逸。
その醜さゆえ、見せ物小屋に売り飛ばされ、誰にも一度も抱きしめてもらったこともないファントム。
悲しい人です。
対してラウル、王子様として描かれていたけど、最初、クリスティーヌのこと無視していましたよね。(^_^;)
彼女が美声を披露したあたりから急に彼女になびいて、結構浮ついた人かと思ってしまった。
ミュージカル版をもう一度観たいような気持ちです。