■それでも廻る土曜日

 

目覚めると、病院のベッドの上。
長い、夢を見ていた。
私は昏睡状態で眠り続けていたけれど、原因は転落によるものではない。
自分で自分の手首を、斬ったからだ。

「良かった・・・」

私を殺した人が、すぐ目の前で笑っていた。
夢でのように、彼は悔いていただろうか。