プロローグ


嫌な、予感がした。

虫の知らせというやつだろうか。
この感じには覚えがある。
昔、仲間のちょっとしたミスから死ぬ一歩手前の大怪我をしたことがあった。
これはその任務に向かう前に感じたものと似ている。
しかし、今自分にそれほど大きな任務が入っているわけではない。
むしろ、下忍担当の教師になってからは以前とは比べ物にならないほど命の危険はなくなった。

それでは、今胸の内にあるこの危機感は一体なんなのか。

 

 

「ちょっとカカシ、大丈夫なの?」
ここは上忍専用の教師控え室。
その日の任務をおえたカカシは、今までの任務の報告書をまとまるために珍しく残業をしていた。
それまで熱心に筆を進めていたカカシが突然、固まってしまったかのように動きを止めたので、上忍仲間のくの一が怪訝な顔で話し掛ける。

「あんた顔真っ青よ」
「本当だ。どこか具合でも悪いのか」
同じ部屋にいた上忍達がわらわらとカカシの元へ集まってくる。
「いや、そういうわけじゃないんだ」
カカシは「心配するな」と彼らを追い払うように軽く手を振りながらも、不安な気持ちは消えない。
今日中に仕上げなければならない書類に目を通しながら、頭の中ではその不安の原因を探る。

そしてその原因は中忍のイルカが部屋にやってきたことで発覚することになった。
「カカシさん、いますか!!」
いつも落ち着いた雰囲気のあるイルカが、部屋のドアを乱暴に開いた。
息を乱していることから、廊下を走ってきたのだろう。

 

「イルカ先生。どうしてここに?」
カカシは机から頭を上げて心底驚いた顔をした。
上忍専用控室のあるこの区域に中忍がやってくることは、普段ならまずない。
イルカはカカシの姿を視界に入れると安心したような表情をしたが、すぐにその顔が曇る。
カカシはどうしてだかイルカの次の言葉を聞きたくないと思った。

イルカは呼吸を整えると、カカシの目を見つめて静かな声で言った。

 

「春野サクラが・・・死にました」


あとがき??
うーん。凶悪な始まりやなぁ。別に暗い話じゃないのだが。バリバリハッピーエンドなので。
っていうか、みじか!
プロローグだからといって、いいのかな。
これ、原作のとおりやるとめっちゃ長くなりそうだわ。
どうしよう。
というか、何でカカシ先生視点なのか?あれ??
しょうがないのでカカサクにしてみようか。本来ならナルサクな話なんだろうけどね。
このプロローグ、あとから付け足したものだし、あまり意味はないです。
先制パンチみたいな感じで。

こんなの書いちゃうあたり、私本当に『四月怪談』(とNARUTO)好きなんだなぁ。


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