ポッキーメイツ!


ポッキーメイツ!1 (食べちゃいたいくらい可愛い編(対カカシ))

「カカシ先生、お菓子あげるv」
「今、おなかいっぱい」

すげなく返され、カカシのマスクの下、素顔を見たいというサクラの野望はあえなく頓挫します。
でも、これはまだ序の口。
サクラの奥の手は別にありました。

「そのお菓子が、これでも駄目?」
サクラはおもむろに鞄からそれを取り出しました。

 

各地で売り切れ続出の幻の菓子(マジ)、ネプポッキー。
チョコでコーティングされたそのポッキーは恋人達の距離を測る、必須アイテムです。
男女のカップルが両端を食べ進み、互いの距離の短い二人ほど自然、残ったポッキーの長さは短くなります。
そして、ゼロcmになった時に待つのは、当然な事に、甘いキス。
人目もはばからず18禁小説を読むような助平なカカシなら、絶対にのってくるとサクラは思いました。

もちろん、サクラにカカシとキスがしたいという願望があったわけではありません。
カカシがその気になって素顔を見せた時に、「やっぱりやめた」と言えば良いだけのこと。

 

「ハハハ。サクラってば・・・」
サクラの差し出したネプポッキーを見て、カカシはいやに楽しげな笑いを浮かべました。
同時に組み敷かれ、サクラは大仰に悲鳴をあげます。
「ギャー!ちょっと、先生、何するのよ!!」
「好きなら好きとはっきり言えばいいのに。遠まわしに小道具使って告白しようなんて、可愛いなぁv」

サクラの敗因は、彼女が思った以上に、カカシが助平だったということです。
結局、食べられてしまったのはネプポッキーではなく、サクラの方でした。

(終わり)

 

あとがき??
アホだなぁ。アホだ。それしか言えん。こんなんおおっぴらに発表してていいのだろうか・・・。
カカサク嫌いな人が見てたらすみません。(そんな人がここに来るとは思えませんが)
丁寧語な口調で誤魔化そうとしたのに、よこしまな話は所詮よこしまでした。次はナルト編でも書くか。
『力の限りゴーゴゴー!!』ネプポッキーのコーナーは一度しか見てないので、設定違ってるかもしれないですが、大目に見てください。(笑)
というか、コーナー見た瞬間に、カカサクでやって欲しいと思ったこと自体がヤバイなぁ。ネプポッキー、バンザイ!

あれ、日記書いてないよ。

 

 

ポッキーメイツ2!!(ちょっと待ってくれよ編(対ナルト))

「申し訳ございません。売り切れです」
「ええー!!」
店内から出た後も、サクラはしょんぼりと肩を落としています。
超人気菓子のネプポッキー。
菓子店を5件周ったというのに、サクラはその菓子を手に入れる事が出来ませんでした。

とぼとぼと家路を歩くサクラの目に、路地を横切るナルトの姿が入りました。
そして見紛うはずもなく、ナルトの手には幻のネプポッキーが。

 

「ナルト!」
呼び声に応え、ナルトはサクラのいる方角に顔を向けます。
「サクラちゃんv」
「あんた、その菓子・・・」
つかつかと歩み寄りながら、サクラはナルトが手に持つものを指差しました。
「そこの店で買ったんだ。これが最後の一箱だったけど」
言いながら、ナルトは手にしたネプポッキーをぱくりと口に入れます。
「それで、これが最後の一本v」

もぐもぐと口を動かし、何も知らないナルトは罪な言葉を吐きました。
恨めしげに見詰めるサクラの視線に気付かずに。

「ナルト!」
「ふぇ?」
がっしりと両頬を掴まれ、ナルトは素っ頓狂な声をあげます。
次の瞬間、ナルトはサクラに口を塞がれてしまいました。
身体を硬直させたナルトの手からは、空のネプポッキーの袋が落ちて転がっていきます。
口内を探る舌の感覚に、頭の中は真っ白。
思わず呼吸を止めてしまったことで、ナルトは失神寸前です。

 

「・・・甘いわね」
ようやく顔を離したサクラは、そう呟きました。
「ダイエットのために買わないで正解かも」
ぶつぶつと独り言を続けると、サクラは何事も無かったかのように踵を返して行ってしまいました。
赤い顔で佇むナルトを一人残して。

このとき起こったことが何だったのか、ナルトは後々まで理解することは出来ませんでした。

(終わり)

 

あとがき??
ネプポッキーでミニコント。カカシ編に続き、ナルト編です。
“ちょっぴりエッチ”が共通のテーマなんですが。(どこがだ)
ネプポッキーを活かせてない上に、ベタな話だなぁ。しかも、サクナル。というか、サクラ、ナルトのこと男の子として見てないよ。
せいぜい小動物とか、ペット系。(笑)
このまま消えてしまうのももったいないので、今度駄文の部屋にまとめてアップするかな。サスケ編を加えて。(あな愉快v)

あれ、日記書いてないよ。(ワンパターン 繰り返す事で 王道へ(ヒロ、心の俳句))

 

 

ポッキーメイツ!3(シャイシャイボーイ編(対サスケ))

巷で評判のネプポッキー。
サクラはそれを片手に上機嫌で歩いていました。
そこに通りかかった、彼女の想い人。
サクラは瞳を輝かせて駆け寄りました。

「サスケくんv」
ここぞとばかりに話しかけるサクラですが、いつも通り、彼からの反応は薄いものです。
だけれど、この日のサクラには奥の手がありました。
取り入だしたる、ネプポッキー。
案の定、サスケはサクラの手の物に興味を引かれた様子です。
サスケが無類の甘党であることをサクラは知っていたのです。

 

「これ、サスケくんにあげる」
差し出された菓子に、サスケは素直に手を伸ばしました。
ですが、サスケが菓子に触れる前に、サクラはふいと手をそらします。
あからさまにむっとした顔をするサスケに、サクラはくすりと笑いました。
「これはね、こうやって食べるのよ」

サクラは封を切ったネプポッキーを一本口にくわえました。
片側から食べろという、意思表示。
目をつむって待つサクラを前に、サスケはすっかり硬直してしまいました。
彼は脂汗を流して考え込みます。

評判のネプポッキーは食してみたい。
だけれど、この状況はあまり望ましくない。

 

もたつくサスケに、サクラはしびれを切らしました。
「いいわよ。ナルトと食べるから」
「待て!」
ネプポッキーを片手に踵を返すサクラを、サスケは思わず引き留めます。
振り返ったサクラは、真顔で訊ねました。
「私、それともこれ?」
サスケの「待て」の言葉はネプポッキーに対してか、それともサクラに対してか。

「両方」
これまた真顔で答えるサスケに、サクラはにっこりと笑いました。

(終わり)

 

あとがき??
にがてー。最初に考えたネタは、もっと別なオチだった気がする。(忘れた)
しかし苦手なわりにサスサクを書くあたり、ある意味「怖いけど見てしまう心霊番組」と似てる・・・。
前二作と比べて露出が少ない(?)のは、真面目だからです。二人が。

ここまでお付き合い有難うございました。
あなたのお気に入りはどれでしょう??


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