(注意)

このSSは、KISS連載中『のだめカンガービレ♪』を『NARUTO』キャラで当てはめて書いてしまおうという内容です。
のだめを読んでいない人は、あまり楽しめないかもしれません。すみません。

一応、人物紹介。
サスケ=千秋先輩(音大生、天才、指揮者を目指す。父は世界的な有名なピアニストでお坊ちゃん)
サクラ=のだめ(千秋と同じ学校に通う奇人変人。ピアノは上手いらしい。千秋に熱烈片思い中)
ナルト=峰くん(千秋と同じ学校に通うヴァイオリン奏者。実家は中華料理店。千秋の親友(と彼は思っている))
カカシ=ミルヒー(名の通った指揮者で巨匠。でも、普段は女好きでだらしない、どうしようもない人。千秋の師匠)

 

 

続・NARUTOカンタービレ♪


「こんなことだと思った・・・・」
ため息を付くサスケの前には、クラブハウスサンドとコーヒーが並んでいる。
メニューを見るとどこかのカフェのようだが、そこはれっきとした中華料理店だった。
いつもサスケの家に食事をたかりに来るサクラが、珍しく夕食をおごると言いだし、付いてきてみればここだ。

「どんどん注文してねーv」
料理の手を休めて顔を出した店主は、ナルトそっくりな笑顔を彼らに向ける。
店主は息子溺愛の父親で、ナルトの親友であるサスケとサクラには無料で食事を提供していた。
「これ、お前のおごりと言わないだろう」
「今日は本当にご馳走するつもりで財布に大枚入れたのよ。でも、その財布を忘れちゃって」
エヘヘッと笑うサクラは、大好物の麻婆豆腐をぱくついている。
たしかに、中華料理店にも拘わらず、洋食、日本食と何でもオーダーできるこの店の料理はどれも美味しい。
だが、学校帰りに立ち寄る店はいつもここなのだから、たまには別の場所で食べたいと思ってしまうのだ。

「何だよー、サスケ、俺の親父の作る飯に文句があるってのかー」
大好きな味噌ラーメンを食べるナルトが「親父―、チョコパフェ追加―!」と言えば、店主はすぐさま「はいよー」とパフェの器を持ってくる。
この店のメニューが果てしなく雑多なのは、ナルトの我が儘を父親が全てきいているせいかもしれない。

 

「はい・・・はい・・・・・」
食事を終え、掛かってきた電話に相槌を打っていたサスケは、何やらげんなりとした顔で立ち上がった。
「どーしたの、サスケくん?」
「カカシのアホの呼び出し」
「あ、私も行く!」
店から出ていこうとするサスケを見て、サクラは急いで残った麻婆豆腐を口に掻き込む。
今の時間ならば、カカシがいるのは行き付けの“
club One More Kiss”に決まっている。
行きたくないのは山々だが、一応、彼はサスケの師匠だ。
何が待ち受けているかはおよそ想像できるが、無視するわけにもいかなかった。

 

 

 

「あら、いらっしゃーい」
「サスケくん、ひさしぶりー」
到着するなり、クラブの女性達は上客であるカカシそっちのけでサスケを歓待し出す。
彼女達にすれば、客商売とはいえカカシより顔の良いサスケに靡くのは当然だ。
サクラが美女揃いの店員を瞳で牽制する中、カカシに歩み寄った彼は渋い顔で声を出す。

「用件を言え」
「別にー。お前を呼べば、自動的に可愛いサクラもくっついてくるだろ」
酔っぱらっているのか、ろれつの回らない口調で言うとカカシはサクラに笑いかけた。
「サクラ、何でも好きなもの注文していいから、野球拳しようよ」
「・・・・私、先生の裸なんて見たくないんですけど」
「大丈夫、俺に代わって弟子のサスケが脱ぐから」
「やりましょう!!!」
サスケが口出しする前に、サクラは意気込んで返事をしていた。

 

カカシよりも欲望が強かったのか、サクラが連勝したおかげでサスケは非常にピンチな状況に陥る。
「さぁ、サスケくん、あと一枚よ!」
「アホかーー!!!」
サクラが勝つたびに、ひしめくクラブの女性達によって強引に衣服を剥がされ、すでに下着姿だ。
これだけは、何があっても死守しなければならない。

店員に混じり、「あと一枚!」と手拍子をするカカシをサスケはするどく睨む。
彼の指揮が作り出す音楽は尊敬している。
彼の側にいて学んだことは沢山あるが、人格は何一つ見習いたくないと心から思うサスケだった。


あとがき??
web拍手で、峰くんがナルトならそのお父さんは四代目、という素晴らしきお言葉を頂き、居ても立ってもいられず書いてみました。
彼らの仲良し親子ぶりを書きたかっただけの話です。(笑)
あの、四代目がナルトのためにラーメン屋・・・・。いいんじゃないでしょうか。皆の姿を想像すると楽しいです。
適当にカカシ先生を出そうかと考えたら、いかがわしい展開になってしまったよ。申し訳ない。
しかし、NARUTOでのだめって、違和感なさすぎ・・・。
あれ、もしかして、黒木くんがリーくん??


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