Bullet Butlers』感想

 

超ネタバレあり。これからプレイする人は注意。

コンセプトは「銃と魔法と執事と主」。2千年前に世界を救った8人の英雄の末裔とやらが人々に多大な影響力を与えている世界。
ファンタジーな世界のお話ですが、舞台のイメージは1980年代のアメリカらしい。
主人公のリックは末裔の一人である美少女に仕える執事、常に敬語で温和、眼鏡で平川大輔さんの声ということで、つい購入。完璧、完璧なキャラクターですよ!平川さんで執事――!!(鼻血ブーー)一家に一人ください!!!
そのわりに他のキャラクターが魅力的過ぎて全体通して見ると主人公が霞んでるんですが。(笑)プレイヤーが感情移入するためにはこれくらいが丁度良いのか。
いきなり総評いってしまうと、満足度は60点くらい・・・・。期待しすぎた。
一番の不満はあれですか、私が女だったかもしれないのですが、所々によけいなエロがあったというか。
攻略キャラが
ABCと3人いたとして、それぞれのルートで主人公とラブラブになるのはゲームの性質上当たり前です。
しかし、
Aちゃん攻略ルートに入っているのに、主人公がAちゃん以外のDEといった女性キャラとエロい展開になるというのがどうにも許せん。
一途なキャラが好きなんですよ、私は!!!うおぉぉー。
男性には好評だったらしい、エルネスタ
×幼リックの回想エロ場面すら眩暈が起きました。可愛いリックが熟女の餌食にーーー。
どうやら妖艶な美女
×いたいけな少年といったエロが私は受け付けないようです。
エルネスタにはあくまで主人公兄弟の母親代わりといったキャラでいて欲しかった。(涙)
しかし、本当に必要だったのか、セルマルートでのカウラとのエロは・・・・。いらないだろう。そっちの選択肢が正しいだろう。
本音を言うと、好みの女性キャラがセルマオンリーだったので、他の子をクリアしないと彼女のルートに入れないというのが非常に苦痛でした。
セルマが大好きなのに、リックが他のキャラとラブラブになるのを我慢して見ていなければならないなんて。エロい部分は早送り。
ヴァレリアや雪さんは普通に好きです。しかし、リックと一緒にいて欲しいのはセルマお嬢様だった。
そういえば、エロい部分って男性の声がカットされてしまうんですね。せっかくの平川声がーーー!!これでゲームの魅力70%減ですよ!
ギャルゲーってそういのが普通なんでしょうか。前にやったリトルウィッチは男性声優も熱演なさっていて良い感じだったので、他もそうかと思っていた。
がっかり、がっかりだよ・・・・。

男性の声優陣は本当に完璧でした。シャ、シャアがいる。鋼の大佐も。脇キャラにいたるまで豪華すぎだ!!
中でも秀逸なのはベイル役の杉崎さんこと谷山紀章さん。
もはや彼が主人公なのではないかって位の勢いで。
谷山さんって今まで王子様然としたクールなキャラを演じているところしか知らなかったので、こんな下品な物言いを連発するとは意外すぎて。
ラストあたりは頭の血管切れちゃうんじゃないかと思うほどの熱演でしたよ。拍手です、拍手。喉は大丈夫なのか。
ガラは予想外に格好いいキャラだった。レイスと対峙したときなんか確実に死ぬと思ったのに。ヒロインの一人である雪以上に記憶に残る。
個人的には地味――にアッシュとかホープも好きでした(笑)
アッシュはやっぱりキャロルとのラブコメが。一緒になれてよかったなぁ。このゲームは脇で成立していく男女カップルがなんだかどれもいい感じだった。
ホープはカウラとの絡みが少しラストに挿入されるのかと思っていましたよ。
リックが他キャラとくっついた場合、ホープとセルマがいい雰囲気になる
EDがあってもいいと思いました。ホープ、いとおしい。(笑)
シリアスな展開のときは本当に彼の明るさが救いでしたね。
しかもただのお馬鹿なお坊ちゃんキャラじゃなく、ちゃんと頭も良くてセルマのためにいろいろ考えて行動しているところが魅力。彼の親父も格好よかった。
ちなみに私がこのゲームで一番好きな場面はリックとセルマが一緒に空を飛ぶ場面ですが、リックがホープの物真似をして手紙を読むシーンは同率一位で好きです。平川さんグッジョブ!!(笑)

設定とキャラクターは大体良かったんですが、やはり何か物足りない。
セルマが初代の英雄のことを夢でちらちらと見ていましたが、私はてっきり同じようなことが繰り返されるのかと思っていたのですよ。
リックが不死の王として復活してしまい、世界を救うためにセルマが彼を殺せるかどうかの決断を迫られるという。
ミスティック・ワンが揃い踏みで戦いが始まるといった感じの。
実際はアルフレッドとリックのラストバトルはどこか地下のシェルターみたいなところで行われているし場所的には地味―。
戦闘はファーヴニル
VSラッカー、ミスティックワンVSミスティックワン、兄VS弟、等々見所満載だったんですけどね。
致命傷となる傷を負っているはずなのにその後起き上がって普通に戦っていたり、立ち絵だけだとどの程度の傷か全く判断できないのが辛い。
根性で何とかなるもんなんだろうか、そのあたり。
あとエロゲーってこういうものなのかよく分かりませんが、女性の方が積極的。夜にリックの部屋に「抱いて欲しい」って感じでやってきたり、リックを部屋に呼んだり。
リックが受身の立場なんですよ。
私としてはもっと男性の方から「好きだ!」って気持ちを明確にして結ばれて欲しい。何となく流されるんじゃなくて。ちょっと強引なくらいでも
OK
セルマに経済的に援助出来る立場にいるホープに対して、ただそばにいることしか出来ないリックは劣等感があったりする場面があったんですが、それも全然後々活用されませんでしたね。
もっとホープが絡んで三角関係になるんだと思っていましたよ。乙女的心情としては、男の恋敵が出てきてヒロインを取り合って欲しかった。
あくまで執事としてセルマに仕えるリックはいいと思うけれど、セルマに危機が迫ったり緊急の事態のときにいつもの敬語が無くなって乱暴な口調になる、またはセルマの名前を「様」をつけずに呼ぶといったことがあればもっと萌えたのに。

ベイルとルダは呼び名も形も違うので、性能の差というやつもあったら面白かったと思う。二つとも能力は全く同じなんでしょうか。
せっかく二つあるんだからそれぞれの特性が欲しかった。
あとレイスはあんな非道なことをしているのに、何故ミスティック・ワンの継承者のままでいられたんでしょうか。神は何を見ているのか。
ヘルが死んでその資格も失ったようですが、定義が分からない。
あと、回想場面がエロいところしかないのが悲しい。もっと見返したい場面がいろいろあったのに。男性向けゲームはそれが普通なのか。
乙女ゲームはスチルのある場面は大抵回想場面として収められているのにな。

セルマルートが一応全体的に上手く落ち着いて好きですね。ギュスターヴとベアトリス、アッシュとキャロル、レイスとヘル。それぞれの行く末に納得できた。
ああ、でもヴァレリアルートのアルフレッド&リックの共同戦線とか、リックの二挺拳銃とかは格好よかった。他のルートだとシド様あっさり引き下がりすぎな・・・・。
大体、何で彼らが戦っているのかよく分からなかった。シドの望みとか、アルフレッドの考えとか。男なら理解できる思いなんだろうか。
アルフレッドが来るのをシドが待っていた最後はいい雰囲気でしたけど。
セルマ
EDはヴァレリアEDみたいに、エピローグでリックのラブラブがもっと見られると思ったのに。(涙)
どこか島に行きたいとか言っていたじゃないですか。あれは伏線じゃあなかったのね。どのルートでもいえるけど、ラブ度低いよ。エロよりその手前のラブを入れて欲しいよ。
そんな感じで不満をだらだら書いてしまいましたが、悪い作品ではないです。私の好みと僅かに外れてしまっただけで。

 

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