放課後は白銀の調べ

 

メインの攻略キャラクターに坊主がいる!!
これが私のこのゲームに対する印象の全てだったのですが、イラストが私好みだったのと、伝奇モノ、陰陽師の少女が男装で男子校に潜入捜査というストーリーが超ツボだったため、某店舗で半額になるのを待って購入致しました。
他の方々の感想を見ると、評価が分かれているようなので少々不安だったのですが・・・・・・。
これが期待を裏切らず、凄くはまりました。面白かったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
まず
OP画面が乙女ゲームらしからぬ尋常じゃない格好よさ!!ルパン3世が始まったかと思いましたよ。ゲームを始める際は必ず見てしまう。
攻略できるキャラは5人、乙女ゲームでは「これはおとさなくていいかな」というキャラが一人くらいいたりしますが、このゲームでは存在しなかったですよ。
プレイ前は「この眼鏡には興味ないな」と思っていたのに、やってみたら眼鏡が一番胸キュン要因でした。やられた!!!!!一番どぎまぎしましたよ。
そんなこんなで超オススメゲームです。
個人的に、同じ伝奇モノの『緋色の欠片』と比較すると、この『放課後は白銀の調べ』の方が好みだったりします。
何でだろう。

化け物退治を生業とする退魔師の家系の女の子、神楽坂要ちゃんが主人公。まだ見習い修行中の17歳。
優秀な退魔師である祖父の指示で怪奇事件の起こる男子校に潜入捜査することになりますが、持ち前の人懐こさと明るさですぐに学園生活に溶け込んでしまったりします。
幼い頃から訓練を受けているためか、体力は男子に引けを取らず、男装の少女にありがちな体育の授業についていけないか弱さというのはないです。
転校初日から自分にからんできた不良上級生を簡単にのしちゃったりする元気な女の子。ポイント高し!
短気で喧嘩っ早い性格は捜査には不向きかと思いますが、彼女が怒るにはもちろんちゃんとした理由があることが多いので、普通に好感度は上昇。
主人公を好きになると、半分以上はゲームの成功は約束されたようなものですね。
主人公の名前は固定なので変えられないのですが、攻略キャラにちゃんと名前を呼んでもらえるのが凄くよかったですよ。
大事な場面で名前を叫ばれたりすると、やはり心にぐっときますからね。
前半は共通ルートで男子校生活を満喫、後半は攻略キャラとの個別ルートに突入です。
好きなキャラを追いかけているだけではハッピーエンドを迎えられないので注意。攻略サイトに散々お世話になりましたよ。

全体的に、相手は主人公を男の子と思っているわけで、ホモ的匂いはちらりとあったりします。
要ちゃんが無意識に女の子っぽい言動をすると、親しい攻略キャラが胸をときめかせ、「こいつは男なのに、何でこんな気持ちに・・・」程度ですが。
個人的にここ重要ですよ。
攻略キャラは、要ちゃんの中に見え隠れする女の子の部分に惹かれるんですよ。けして男のままの要ちゃんじゃないのですよ!
しかし、ホモ苦手な私ですが、このゲーム全然大丈夫だったんですよね。要ちゃんが女の子だって分かっていたからでしょうか。
男の子のことが好きな少年も登場しますが、そんなに生々しい描写がなかったせいかなぁ。
実際男子校にはそっちの趣味の男がそんなに集まるもんなんだろうか・・・・。ラブレターとか個人的にはありえない気持ちなんですが。男子校入ったことないから分からないな。

乙女ゲーム作品の中にはキャラクターは魅力的なのに、後半の展開がどの攻略キャラを選んでも同じでつまらないということがたまにあります。
しかし、この作品は怪奇事件の解決という目的がありながら、ちゃんと個別の展開があるのが一番好印象な部分です。
共通ルートの長さに比べて、個別ルート短すぎだろう、という意見はあるのですが。
以降、不満な部分をあげていくと、システム面ですね。
メッセージスキップは○ボタンを押し続けないといけない、文字が小さくウインドーの背景部分の色のせいかメッセージが読みにくい、セープは3箇所のみ。
クイックセーブやクイックロードがあっても良かった。
あと天也の声が他のキャラに比べて小さくて聞きにくい。もともとぼそぼそと喋るキャラですし。
式神を使って捜査しますが、魔物を退治する戦闘部分には全く参加できなくて寂しかったり。強すぎて勝てずに話が進まなくても困るけど。
主人公にも声が欲しかったかな。不要な人がいても、個別に声の
ONOFFが出来れば問題ないですしね。
スチルはもっと多くてもいいように思えましたが、どれも丁寧に描かれているので満足です。

 

以降、ネタバレ有り個別感想。

兵頭十馬

まずは坊主ですよー。メインっぽい扱いですし、最初に会ったのも彼ですし。
あの体格の良さと髪型からてっきり不良キャラかと思いきや、凄い気さくで親切な好青年ですよ。クラスのムードメーカー的存在。大食漢。
何かと要ちゃんの面倒を見てくれて、頼られると絶対に断らない兄貴分的存在ですね。遥か3でいうと、将臣くんを思い出す性格。
勉強はあまり得意ではないですが、剣道の腕はなかなかのものらしいです。部活に物凄く力を入れていて、要ちゃんのこともしつこく勧誘してきます。
魔物と戦うために、要ちゃんが真剣を竹刀入れに持ち歩いているせいで、勝手に剣道経験者と思っているようですよ。
なし崩し的に入部しちゃう要ちゃん、おかげで捜査はあまり進まないのですが、なかなか男子校生活をエンジョイしている様子。
十馬は凄くいい奴なので自然と好きになりましたが、個人的には声をあてている谷山さんの力が大ですよ。
あの巻き舌口調は江戸っ子な雰囲気がよく出ています。『
Bullet Butlers』のベイルがもう少し優しい口調になった感じだなぁと思いました。
ベイルは谷山さんの演じた中でダントツ
NO.1の魅力があるキャラだと思う。ああ、脱線、脱線。
長い台詞は大抵文字を読むと○ボタンを押してスキップしてしまうのですが、谷山さんのおかげで全部聞いてしまいましたよ。
剣道部を救ってくれた要ちゃんに惹かれていくあたり、恋に発展していくのが自然な感じ。今までずっと悩んでいたんですもんね。
それが転校してきた要ちゃんのおかげで何かといい方向に進んでいくんですから、奇跡みたいな存在ですよ。
要ちゃんは無意識の行動なんでしょうけど。

後半は要ちゃんの仕事が十馬にばれて、義理堅い十馬は一緒に魔物退治をすると言いだします。真剣なその様子に断れない要ちゃん。
魔物に対抗するために武器になりそうなものを買いに行ったり、デートでいい雰囲気です。十馬に似たペンギンのぬいぐるみを欲しがる要ちゃんが可愛かったなぁ。
そんな感じでほのぼのしていたのに、そんな二人の関係に水を差す輩が・・・・。
事件が解決したら要ちゃんはまた転校しちゃうんだなぁなんて思っていたせいで、十馬ってば魔の者にあっさりと洗脳されてしまいましたよ。
要ちゃんに襲い掛かる十馬に、ひょえーーー!!!となりました。これが
BLゲームだったら、ここで18禁世界に突入ですよ!!
それはそれで見てみたい気もしますが、要ちゃんは女の子。必死に逃げ回ります。
この要ちゃんを追いかける十馬のシーンが妙に長くて、木刀を持つ十馬が怖くて怖くて仕方がなかったですよ。谷山さん、演技上手すぎ、上手すぎーーーー!!!
十馬の呪縛が解けて怪奇事件の原因である「龍穴」を見つけたというのに、今度は悠斗が魔に魅入られて襲い掛かってきたりして、また大変です。
何とか撃退(?)しましたが、十馬や悠斗を操ったあの魔の者は一体なんだったのか・・・・。ドレッドヘアって、伝奇モノにあるまじき髪型ですよ。
十馬との
EDは、恋愛EDと友情ED。友情は本当にそのまま友達って関係。転校しても剣道続けるよーって感じの、ほのぼの。
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EDは、学園を去って一年後に要ちゃんの実家に十馬がやってくるラスト。チューのおまけつきです。要ちゃんの祖父にはちゃんと話をつけてあるんかいなぁ。
いや、それよりも転校する要ちゃんを追いかけて告白するシーン、傍から見ると男男カップルで周りの人びっくりなシチュエーションが楽しかった。
阿部先生や悠斗がさりげなく二人をサポートしていたけれど、先生ともかく悠斗は要ちゃんが女だって知っていて応援していたんだろうか??

 

和泉悠斗

十馬の親友。同じクラスで部活も同じ。小柄な体格を気にしているらしく、「可愛い」と言われるのを嫌います。
とにかく要ちゃんに何かと難癖つけてくるので、非常に苦手でしたよ。十馬の友達なんだから、悪い奴じゃないんでしょうが。
KoiGIG』のトラを思い出しました。シュウの役どころは十馬で。ちっちゃい外見から『緋色の欠片』で言うなら真弘先輩ポジションかと思ったのになぁ。彼ほど大人じゃない。
剣道の模擬試合で要ちゃんに負けて以来、ずっとライバル視しているようですよ。
要ちゃんに対してずっとツンツンしていたので、彼だけは何で最後に要ちゃんに惚れたのかよく分からなかったですね。
もっと猫とか使って二人の関係が深まっていく描写が欲しかったです。ツンツンすぎ!!
実は小さくて可愛いものが好きで、料理も得意ってところは微笑ましかったですけど。
猫相手に「にゃー」口調で話しかけていたり、授業中に猫サイトを見てにやけていたり、ドーナツ屋に並んでる場面では、流石にほのぼのした気持ちになりました。
キャラクター的には悪くないんだけどなぁ。ラブ度をもっと上げてくれれば・・・・。
そういえば、悠斗の話では洗脳された十馬が再び襲ってきましたが、ドレッドヘアの魔の者は登場しませんでしたね。何だったんだ、あの人。
悠斗の
EDは、恋愛EDとライバルED。ライバルEDは剣道の大会で二人が再会するエピソード。相変わらずツンツンな悠斗です。
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EDは女の子に戻った要ちゃんと悠斗の初デート。緊張した悠斗は十馬付きで登場ですよ。
彼女を作るにはまだ早いお子様なんですねぇ。要ちゃんの服に悠斗の物だったバッヂがくっついているのがラブリーでした。
何だかんだ言って、十馬&悠斗&要の三人の場面はほのぼのしていて好きでしたよ。恋愛対象としてはいまいちでしたが。
柿原さんの演技は凄く聞きごたえがありました。悠斗が表情豊かなので、聞いていて楽しかった。とくに、牛乳を頑張って飲む場面が良い。

 

御代天也

嫌味な眼鏡で生徒会長。とっつきにくくて喋っていても皮肉なことを言われっぱなしなので、私だったら近寄らないタイプですねぇ。
でも、要ちゃんは違いますよ。選択授業で一緒になったのがきっかけで、天也にも臆することなく話しかけていきます。
そして、実は天也は十馬同様面倒見の良い性格でそう悪い人ではないことを感じ取ります。凄いなぁ。
全然共通点のなさそうな漣との、体育の授業でのやり取りが楽しかった。遊ばれています。(笑)
他人とは距離を置いて付き合っている天也ですけれど、それを気にせずずかずかと入り込んでくる人間には、どうしたらいいか分からず困っちゃう感じが可愛いですね。
要ちゃんとの美術館デートとか、二人の距離が縮まっていく感じがよく分かりました。天也も楽しそうですよ。
剣道部をつぶそうとしたときは頭にきましたが、安部先生の言葉もあって、要ちゃんの影響で段々と変わっていく過程が面白かった。
十馬とのわだかまりも緩和していき、段々と天也から目が離せなくなってきました。製作者の思う壺!?
そのうち「龍穴」を封じた「塞の石」と関わりがあることが分かり、天也の身体に異変が。影がなくなり、ナイフで刺されても傷を負わない身体になってしまいました。なにゆえ!?
このナイフの攻撃って誰の仕業だったんでしょうね。やはりドレッドヘア?

天也のために必死に解決法を探し、実際元に戻してもらったことで、天也と要ちゃんの関係がさらに親密なものになっていきましたよ。
この方法が口移しで要ちゃんが「気」を天也に吹き込むというものなんですが、それを知ったときの天也の動揺とか、強引なキスとか、胸高鳴りっぱなしですよ!!!顔がにやける、にやける。
この辺りの二人のやり取りはゲームをしていて一番どきどきしました。
個別ルートに入って早い段階で要ちゃんが女の子であることを告白するので、ラブラブな二人を長く見られて良かったです。
幸せは長くは続かないもので、またしても天也の身体の調子が悪くなってしまいました。
そして、衝撃の天也の正体・・・・。『
3×3EYES』の第二部の話を思い出したのは私だけではないはず。
自分が本体の記憶をコピーした偽者だったと知ったときの衝撃はいかばかりのものか。要ちゃんを守るためにも、消えていく天也に涙です。
天也の
EDは復活EDと元通りED
元通り
EDは、要ちゃんと過ごした記憶を全て失い、今まで通りの冷たい優等生に戻ってしまった天也をそっと見守る要ちゃんというもの。切ないわぁ!(涙)
復活
EDは、本体に吸収されても記憶を留め、1年後に要ちゃんと再会したことで全てを思い出すEDです。グッジョブ、スタッフ!!!
十馬とは再び友達に戻れたようで、楽しい学園生活を送っているようですよ。良かった、良かった、良かったよーーーーーー!!!
っていうか、全ての
EDの中で一番甘いラストなんじゃないでしょうか!こんなに要ちゃんにベタベタな天也を見られるとは思わなかったよ!
自覚がないってあたりが凄いです!!万歳、お幸せに!!!

 

葛葉漣

宮田さんの声で甘い声を囁いてくれる、銀髪きらきら王子様なキャラクター。
男でも女でも気に入った子には見境なくくっついていく人のようです。男子校なのにもてもてもて。
転校してすぐに要ちゃんに猛烈アタックですよ。
最初はうざいなぁと思う要ちゃんですが、捜査の途中で見かけた、漣の寂しげな様子が気になりだして・・・。
匂いに敏感だったり、お稲荷さんが大好物だったり、名前が葛葉だったり、要ちゃんが妙な気配を感じていたり、彼の正体は早い段階でバレバレですね。(笑)
宮田さんの声のおかげで、スキップしないで台詞全部聞いていましたよ。
漣が魔物に憑依されたと勘違いした要ちゃんは、毎日彼と魔物を引き離すために試行錯誤です。漣は要ちゃんと一緒にいられた幸せそう。
愛想は良くても、誰とでも表面的な付き合いしかしていないように見える漣が、ここまで心を許している要ちゃんという存在は珍しいんじゃないかな。
自分を親身に思う存在がいて嬉しかったんだと思います。
阿部ちゃんが漣に、要ちゃんに近づくなと警告している場面が、何だか好きでしたよ。先生、格好いい・・・・。
予想通り、漣の正体は妖狐と人間の間に生まれた半妖で人間の「気」がないと生きていけないらしい。だから彼のそばにいた人間がどかどか倒れていたんですね。
常に漣と行動していた要ちゃんもダウンです。
しかし異性の「気」の方が良いらしいのに、何故男子校なんかに入学したんだろう???男と女なら、男の方が好きなんだろうか?
それとも、要ちゃんのときみたいに、相手が女の子だと自分の意思じゃなくても際限なく「気」を吸い取っちゃうのかな?
要ちゃんが女の子だと知った漣は自ら身を引きますよ。このままだと要ちゃんが弱っていくばかりなので・・・・。
個人的には、昔好きだった女の子を死なせてしまった過去があったりするんじゃないかと勝手に予想。
それで女の子より体力があって死にそうにない男の子の方に走ったんじゃないかと。それなら全て納得なんですが。

もーーーー、漣が要ちゃんを避け続ける後半は、このゲームをしていて一番辛かったですよ。今までイチャイチャしまくっていただけに!(涙)
体力は戻っても、辛そうな要ちゃんが可哀想で、可哀想で。
漣が天也と怪しい雰囲気なのを見て、一緒にショックを受けたり。
最終的には、「龍穴」で囚われた天也や要ちゃんを助けるため、漣は妖狐の力を出すことに・・・・・。
事件は解決しましたが、漣は失踪して生死は不明です。そして、漣の
EDは再生EDと式神ED
式神
EDは、力つきた漣を救うために、要ちゃんが彼を自分の式神にするというもの。
妖狐となった漣は、要ちゃんと一緒に退魔師の仕事をしているようですよ。二人は死ぬまで一緒。これはこれで幸せそうですよね。
再生
EDは、町を歩く要ちゃんの前にふらりと漣が現れるというもの。
要ちゃんじゃないけど、もっと早く連絡してくれ!って感じですよ。妖狐としての力を失い、完全な人間になった漣はいつまで生きられるか分からないそうです。
何だか切ないな・・・・・。それでも、出来る限りは要ちゃんのそばにいて欲しいですね。
再会早々、漣をぶん殴ったり、倒れたままの漣に抱きついたりする要ちゃんが非常に可愛かったです。
ホモが苦手で漣は駄目って人がいるかもしれないのですが、私としてはわりと平気でしたね。魅惑の宮田ボイスの威力か。
屋上での寂しげな表情とか見ていると、ああやって人にべたべたしているのは生きていくのに必要だから・・・と思えて、許容できたのかもしれない。
もともと人間が好きなこともあるでしょうが。

 

安倍忠義

来たーーーーーー、真打の安部先生ーーーーーー!!!!
阿部先生37歳、要ちゃん17歳。年の差カップル万歳ーーーーーーーーーーーー!!!!!
いやー、阿部先生
EDを見てこのゲームやっていて本当に良かったと思いましたよ。
格好いい、阿部先生格好いいよ!!
面倒くさがりで、いかにもやる気なさげな社会科教員なのですが、困っている生徒がいれば助け舟を出してくれるし、実は話の分かる良い先生です。
天也ルートでの、剣道部廃部を阻止するために動いてくる場面が何気に一番格好よかったですねぇ。要ちゃんのお願いには弱いらしい。ラブ。
安部っていう苗字からして、陰陽師関係の物語に触れたことのある人はピンときますよね。(笑)
てっきり、妖狐の漣がもっと話に絡んでくるのかと思ったら、そうでもなかったです。
校内を歩き回り不審な行動をとる安部先生に不安を募らせる要ちゃんでしたが、実は阿部先生は要ちゃんと同じ職業で、ある魔物を追ってこの学校に来ていたのですね。
しかし、安部先生ルートは殆どが彼の行動を見張ったり怪しんだりする話なので、こんなことに時間を費やすなら、もっと早くお互いの立場を話せばよかったんじゃないかなぁと思ったり。
「実は退魔師なんです」「俺も。あんまりうろちょろするなよ」ですむじゃないですか。
でも安部先生が自分の正体をあかして「俺が何とかするから、すっこんでろ」って言っても、要ちゃんはおとなしくしていないか・・・・。うーん。
阿部先生が悪者じゃないと分かっているだけに、彼の邪魔をして回っている要ちゃんの姿に、安部先生が不憫でしょうがなかったっす。もうちょっと、何とかならなかったのか。

半裸安部先生の筋肉とか、要ちゃんをお姫様抱っことか、萌え要素たっぷりです。これでもかー、これでもかーと押してきます。
そして発覚する二人の10年愛(?)にプレイヤーのボルテージは最高潮!!
いやー、二人は実は昔出会っていたとか、ベタな展開嫌いじゃないですよ。安部先生に懐くちっこい要ちゃんが可愛すぎです!!!!
そして10年前の安部先生も物凄い男前です。あんた、10年の間に何があったのさって感じの変貌ですが。(笑)どっちの安部先生も好きだ!
二人で協力してドレッドヘアを撃退ですよ。
とどめはさせませんでしたが、どうやら安部一族は長年ドレッドヘアと対峙しているようです。随分と強い力を持った魔物なんですね。神様レベルって。
しかし、どのルートでも完全に退治できないあたり、続編を期待しちゃいますよ・・・・。ええ。
安部先生
EDは、恋愛EDと同業者ED
同業者
EDは3年後。同じ職業をして再会する安部先生と要ちゃん。どうやら今までも何度か同じ仕事についているらしい。
要ちゃんは安部先生の兄と連絡を取り合っているようです。
まだ要ちゃんの片思いのようですが、身内の協力もあれば振り向いてくれる日も近い、かも。頑張れ要ちゃん!!!

恋愛EDは、超強引な安部先生を見られますよ。あれから半年後の設定らしいですが、交際期間無しで、いきなり要ちゃんの祖父に彼女との結婚の申し込みです。
阿部先生、早!!!!!!!!!!!!!!
10年前は要ちゃんを妹のように思っていたそうですが、学校で見守っているうちに、要ちゃんへの愛情が芽生えたんでしょうか。
動揺する要ちゃんへの「お前は黙って俺のもんになっときゃいいんだ」の台詞に撃沈されました。好きだ!!!
「10年待った」も凄まじい殺し文句ですよね。有難う、有難うスタッフさん。非常に楽しませて頂きましたよーーーーー!!!
どうやら人気投票で阿部先生がダントツの一位だったようですが、私と同じ思考の方が沢山いらしたようで、幸せです。
まさか私がマッチョな髭親父にはまる日がこようとは、予想外すぎる。
十馬のときみたいに、チュー場面のスチルが欲しかったなぁと思ったり・・・・・。もっと、もっとラブを!!
そういえば、ドレッドヘアこと蛇蝎のバッド
EDもあったのでした。
阿部先生の叫びもむなしく、要ちゃんをトレッドヘアに連れ去られるという・・・・・・。
彼女の身体も心も魂も、心ゆくまで愛でてやるって台詞がなんとも大人向けでよかったと思います。傷だらけの身体で追いすがる安部先生も。
ドレッドヘアがどのルートでも要ちゃんに執拗な嫌がらせをしてきたのは、宿敵である安部先生が要ちゃんを大事に思っているのを知っていたからなんでしょうかね。
この
EDで、安部先生や要ちゃんの祖父達が助けに行く話とかあったら萌えるんですけど。

限定版を購入したので設定資料集とCDがついてきたのですが、このCDも約30分あって聞きごたえがありました。
要ちゃんの誕生日にパーティーの準備をする男性キャラの面々という内容。
いやー、ここでも安部先生一人勝ちですよ。大人の権力を使いまくりですよ。(笑)
主人公に声がついていたらもっと楽しい
CDになりそうなんだけどな。
ああ、ファンブックも購入しましたが、これもまた盛り沢山な内容で非常に楽しかったです。オススメ!

 

総評(?)

戦う主人公が思いのほか男らしかった(女の子ですが)せいか、彼女より乙女だった天也にすっかり骨抜きになりました。
どのルートも楽しくプレイさせて頂いて甲乙付けがたいのですが、天也と安部先生は頭一つ抜きん出ています。素晴らしい。
安部先生は年の差カップル好きーとしては外せないのは当然だったのですが、まさかツンデレ眼鏡にここまではまるとはなぁ。
ゲームプレイ前は想像もしていなかった。
長さ的にはもう少しボリュームがあっても・・・と思いましたが、けして短いわけでもなく、きっと面白かったからもっと彼らと一緒にいたかったと思えたのでしょうね。
腹八分目ということで、もっとやりたいと思うところで終わったところがまたよかったのかもしれません。
続編があったら、きっと予約して買うと思います!!!!!!!!
非常に楽しませて頂きました。
Dimple/codeXさん有難うーーー!!!!

 

 

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