(おまけSSシリーズ206)『付加反応』

 

「サクラ、肩揉んであげるv」
「えっ、別にいいわよ」
「そう、言わずに」
クッションの上に座るサクラの背後に回ると、カカシは強引にマッサージを開始する。
手先の器用なカカシは、なかなかの技術を持っていた。
もともとは、自分の肩こりを治したいという思いから学び始めたようだ。
だが、どれほど腕が上達しても、自分で自分の肩を揉むわけにいかない。

「もっと早く気づくべきだったよねぇ・・・」
「いーじゃない。私、気持ちいいし」
あまりの心地よさに、サクラは自然と顔を綻ばせている。
疲れているときなど、カカシの存在は非常に便利だ。
肩揉みのみで終われば、毎日頼みたいほど快適だった。

 

「・・・先生、それ、肩じゃないから」
「手がすべった」
そのわりに、手はいっこうに離れる気配がない。
サクラの胸は非常に控えめな大きさだったが、それでも乳揉みをするカカシは楽しそうだ。
「なかなかおっきくなんないねー」
「よけいなお世話よ。もう、いいからどいて!」
「はーい」
サクラが肘で抵抗すると、カカシはあっさりと手を離す。
そして、サクラの肩を掴んで簡単にその体を反転させせた。
「じゃあ、お代、もらうねv」
「・・・先生、ぼったくり」

キスをされたサクラは顔をしかめたが、口内を嬲られるとどうでもよくなってくる。
服を脱がし始めたカカシのために、万歳状態だ。
「先生さー、いっつもこうだけど、他の人の肩を揉んでも代償はこれなわけ?」
「そう。好きな子にしかやらないの」
「・・・そっか」
何となく納得したサクラは、自分から手を伸ばしてカカシにキスをしてみた。
肩だけでなく心も気持ちよくなる。
女を口説く技術も一流のようだ。

 

あとがき??
ベタベタカカサク。

 

 

(おまけSSシリーズ207)『姐さんはくノ一 6』

 

(注)
イルカ先生と紅先生が温泉に来ています。
中途半端に大人向け。イル紅色がめちゃくちゃ強いので、駄目な人はご注意!

 

 

共同大浴場の露天風呂を満喫した紅は、鼻歌を歌いながら廊下を歩いていた。
食事は豪華で、部屋からの眺めも抜群。
何もかも大満足で不満の言いようがない。
風呂に向かうときはイルカと一緒だったが、出たあとは先に部屋に戻るよう言ってあった。
やはり、男と女では入浴時間が違うはずだ。
何か冷たい飲み物を買おうかと売店に寄ると、紅は宿の女将に呼び止められる。

「奥さん、これ、ご夫婦でお泊まりになられた方にサービスです」
「えっ、夫婦?」
「どうそ、ご遠慮なく」
意味深な笑みと共に紙袋を渡された紅は、不思議そうに首を傾げる。
彼女は何か勘違いしているらしい。
とりあえず、目的の飲み物を購入して部屋に戻った紅は、襖を開けるなり固まってしまった。
布団が一組敷かれており、枕が二つ並んでいる。
男女が共に泊まるのだから当然かもしれないが、照明や寝具までピンク色の必要はあるのだろうか。
幸い、イルカはまだ部屋に戻っていないようだ。

「ちょ、ちょっと露骨じゃないの、これ!」
照明を元の明るさに調節した紅は、女将から渡された紙袋を開くなり仰天する。
中には『元気の出るマムシドリンク』の瓶、「他にも各種ご用意」のチラシが入っていた。
仕事が忙しく、恋人と旅行をした経験の少ない紅だが、これが普通なのだろうかと考え込んでしまう。
「エプロンや猫耳、兎耳の無料貸し出しって・・・何に使うの??ビデオレンタルって、映画かしら?」
生真面目な紅は布団の上で熱心にチラシを読んでいる。
冷えたビールを飲んでいたせいか、妙に眠気が強まっていた。

 

 

「・・・上忍の先生らしくないよなぁ」
洗面所で歯磨きをして戻ってきたイルカは、布団の上でぐっすり安眠する紅を見下ろして呟く。
とりあえず、こぼれそうに傾いたビールの缶を机に置き、彼女を布団に寝かせた。
転がっている瓶やチラシは女将が「サービス」と言っていた物だろうが、彼女が寝込んでいては無意味だ。
子供のように無防備な寝顔を見ていると、どうも起こす気力が萎えてしまう。

「・・・・イルカせん・・せ」
「はいはい。ここにいますよ」
寝ぼけている紅の手をイルカが握ると、彼女は嬉しそうに顔を綻ばせる。
浴衣の上からも彼女の豊満な体の線ははっきりとしていて、何とも触り心地が良さそうだ。
残念ではあるが、彼女の幸せそうな寝顔は妙に人の心を和ます力を持っている。
少々年上だが、イルカの紅に対する印象はずっと「可愛い人」というものだった。

 

 

「本当にすみません・・・・」
旅行鞄を持ち、帰路に就く紅の足取りはひたすら重い。
風呂に入ってすぐ寝入ったせいで、せっかくの旅行だというのにイルカとまともに会話もしていなかった。
親睦を深めるはずが、何のために温泉に来たのかも分からない。
「俺は楽しかったですよ」
「・・・はぁ」
「また来ましょうね」

自分に気を遣っているのだと思う紅は、イルカにぎこちなく笑顔を返す。
行きとは違い、帰り際の二人の手は自然と繋がれていたが、そうした変化に気づく余裕もない。
反省する紅は俯き加減で歩き、晴れやかな顔のイルカが見つめる先は、快晴の空だった。

 

あとがき??
サービスの良い旅館ですね。女将が世話好きらしい。
ちなみに夫婦と間違えたのは、イルカ先生が宿帳に「海野イルカ、紅」と書いたせいです。
えーい、なんだったら朝やっても(?)いいじゃんと思う邪なわたくし・・・。
どかどか続きますね。

 

 

(おまけSSシリーズ208)『姐さんはくノ一 7』

 

「イルカ先生―、温泉旅行、楽しかったですか?」
イルカと廊下で鉢合わせしたカカシは、にっこりと微笑んで訊ねる。
「えっ、何で知ってるんですか!?」
「やっぱりー」
驚くイルカの顔を見て、カカシはしたり顔で言う。
「紅が温泉饅頭の土産を仲間に配っていたから、イルカ先生と行ったのかと思って。大当たり」
「・・・・」
鎌をかけられたのだと知ったイルカだが、もう遅い。
だが、もともと後ろ暗い関係でもないのだから、ばれても構わないかと思った。

「楽しかったですよ。とっても」
「へー。でも、紅って寝相悪いから大変だったんじゃないですか?」
「はぁ・・・」
確かにその通りだと頷きかけて、イルカの表情が固まる。
今の発言は、かなり問題だ。
「・・・・何で知ってるんですか」
二度目の問いかけは、随分と声の音程が変っていた。
睨むようにして見つめられ、カカシはようやく何か誤解が生じていることに気づく。

 

「紅が上忍になったとき仲間達と歓迎会をしたんですよ。そのとき、あいつ酔い潰れて眠っちゃって」
話すうちに、カカシの眉間にはしわが寄った。
「起こそうとしたらぶん殴られるし、仕方ないから座布団の上で寝かせていたら隣の客の方まで行くし」
上忍仲間、
5人がかりで何とか彼女を家まで連れ帰ったらしい。
以来、彼女を飲みの席に連れ出すものは滅多にいなくなった。
たまに店に行っても、彼女は眠りだす手前で家に帰るよう仲間に指示をされる。
寝ぼけた紅が旅館の襖を壊したことを思い出したイルカは、あれはまだ序の口だったのだと知った。

「あー、よけいなこと話しちゃったかなぁ。紅のこと、いやになった?」
「いいえ」
頭をかきながら言うカカシに、イルカは穏やかに微笑みかける。
「そんなことで嫌になるなら、年上で上忍のくノ一に手を出そうなんて思わないですよ」
「・・・さいですか」

 

あとがき??
ちょっとジェラシー、イルカ先生。
たーのしい、楽しい。

 

 

(おまけSSシリーズ209)『白旗』

 

夏休み、図書室で勉強するサクラの隣りにカカシがいる。
一冊の本を読み終え、傍らを見るとその気配を感じたのか、カカシが振り向いた。
にっこりと微笑まれ、サクラは頬が赤くなることを自覚する。
可愛い。
普段は寝ぼけ眼のだらしない上忍だが、ふとした瞬間に格好よく見える。
そして、自分の隣で笑っている彼はたまらなく可愛いと感じられた。
敵わない。

「何、チューがしたいの、サクラ?しょーがないなぁ」
「えっ」
サクラが何かを言う前に、カカシはサクラの頬に口付ける。
火が出るのではないかと思うほど顔を赤くしたサクラは、悲鳴を何とか呑み込んだ。
人気がないとはいえ、図書室、どこかに司書がいるはずだった。
「き、キスがしたいなんて、思ってなかったわよ」
「目がそう言ってたと思ったんだよー」
悪戯な笑みを浮かべるカカシが憎らしく、また、たまらなく好きだと思う。
席を立ったサクラは、自分から彼の口元にキスをした。
「おかえし」

少しくらい動揺させたかったが、カカシは面白そうに笑うだけだ。
たぶん、そんな彼だからいとおしいのだ。
見慣れた笑顔のはずなのに、出来ることなら、ずっと見ていたかった。

 

あとがき??
いちゃいちゃパラダイス。

 

 

(おまけSSシリーズ210)『距離』

 

久しぶりに会ったナルトは、また一回り逞しくなっていた。
サクラはアカデミーの同期で誰よりも小柄だったナルトを懐かしく思い出す。
以前と変らない輝く瞳で、真っ直ぐに前を進むナルトの姿が眩しい。
そして、彼と一緒に歩むためにも、自分も頑張ろうと思えるのだ。

「ナルト、また身長が伸びたんじゃないの?」
「えー、そうかな」
「そうよ、だって、ほら」
手招きし、近づいてきたナルトに背伸びをしたサクラは軽く唇を合わせる。
「キスが遠くなった」
目を丸くしているナルトに、サクラは苦笑して言う。
そろそろ爪先立ちをしても、辛い距離かもしれない。

「じゃあ、小さいままの方が良かったかなぁ・・・」
「それなら、キスはしてあげない」
矛盾したサクラの言葉に、ナルトはすっかり惑わされている。
腕組みをして悩むナルトを見て、サクラはくすくすと笑った。

 

あとがき??
WA2』のマリナの有名な台詞を言わせたかっただけです。
マリナ、ファンにはえらい嫌われていたようですが、私は大好きでしたv

 

 

(おまけSSシリーズ211)『ちょっと優越感』

 

ナルトがくノ一に囲まれていた。
上忍になってからのナルトの働きは目覚しく、もう誰も彼を悪し様には言わない。
なかでも、くノ一達の評判はすこぶる良かった。
身長が伸び、元々顔の作りの悪くないナルトはどこにいても目立つ。
誰の話でも親身に聞き、優しく微笑まれれば、誤解するなという方が無理だ。
無意識でやっていることなのだから、よけいにたちが悪かった。

「あっ、サクラちゃん!見つけた」
もともと彼女を探してくノ一達の集まる場所にやってきたナルトは、その姿を見るなり駆け寄った。
「久しぶりーv会いたかったーー」
「・・・・空気読みなさいよ」
くノ一達の刺すような視線を感じ、サクラは少々怯えながら言う。
満面の笑みを浮かべるナルトは可愛いと思うが、彼女達に後からどのような報復を受けるか、恐ろしい。
「えー?」
振り向いたナルトは、ようやく彼女達との話を途中で放り出したことに気づく。
「あー、そうそう」
言いながら、ナルトはサクラの体を思い切り抱き締めた。
「これ、俺の彼女のサクラちゃん!!ラブラブなんだ」

忠告は無意味だ。
ナルトは全く、くノ一達の殺意がサクラに向けられていることなど分からない。
ため息をつくサクラは、仕方なくその背中を手で軽く叩く。
外見はともかく、いつまでも子供っぽいこの性格が、また魅力だと思うことにした。

 

あとがき??
未来版ナルトの外見は四代目ということで。

 

 

(おまけSSシリーズ212)『コロポックル 4』

 

「どうしよう・・・お父さん、お母さん・・・・」
木々の間をふらつきながら歩くサクラは、小さな声で救いを求めた。
イタチの目が少しばかり離れた隙に、森の中で迷ってしまったのだ。
まだ
7歳のサクラは当然、一人でこのような場所に来たことなどない。
「いの・・・、サスケくん・・・・」
知り合いの名前を次々と呼ぶサクラは、力尽きてその場で座り込む。
もう、一歩も歩けない。
このまま誰にも発見されなかったら、どうしようか。
野鳥が飛び立つ音にも怯えるサクラは、必死に泣くのをこらえていた。

「誰か・・・・」
日が暮れてしまえば、どのような獣が現れるか分からない。
サクラの目に涙が滲み始めたとき、背後で草の揺れる音を感じた。
仰天して振り向いたサクラは、その人を見るなり今度こそ本当に泣き出す。
「サクラ、大丈夫か」
自分の顔を見るなり、安堵の吐息を漏らしたイタチに、サクラは残る力を振り絞って駆け寄る。
しっかりと自分の背中を抱き締める手に、心から安堵した。
「悪かった」

 

今度はどこに連れて行かれるかと思ったが、サクラを背負ったイタチは彼女の家に直行する。
弟のサスケから住所は聞いていたようだ。
「お前が正体を隠して、人として暮らしているのは聞いている」
「・・・・・」
どうやら、サクラがコロポックルだという勘違いはしたままらしい。
イタチの背中にもたれるサクラは、そのままでもいいような気がした。
誤解を解くのは面倒で、また、彼には何を言っても通じないことだろう。
それ以上に、サクラが本当に人間だと知ったら、イタチは彼女には全く興味を持たないはずだ。
そのことが、妙に寂しく感じられる。

この感情はなんと表現すればいいのか。
うとうととするサクラは自分の気持ちがよく分からなかった。

 

あとがき??
もともと、遭難したのはイタチ兄のせいなんですが。(^_^;)
サクラ、すっかりイタチ兄に慣れたようです。
mitsuさんが続きを読みたいとおっしゃたので、実現しました。
本当はもっとサスサクな話だったんですが、変更。
続きは・・・・。はて。
ハチクロだったはずが、実は『みすてないでデイジー』だったようです。
あれは、テクノくんがデイジーちゃんを宇宙人だと思って追い掛け回しているんですよ。
死ぬほど好きな漫画でした。テクノくんは今だに私の理想のお人ですよ。
眼鏡+白衣+だいぶ変な性格。

 

 

(おまけSSシリーズ213)『姐さんはくノ一 8』

 

「あー、はいはい、次の休みには帰るから」
面倒くさそうに言うと、紅は乱暴に受話器を置いた。
実家の両親が、たまには会いに来いとうるさく言ってくるのだ。
仕事が忙しいと突っぱねているのだが、今日はついに職場にまで電話がかかってきた。
彼らが紅をしきりに呼ぶわけは分かっている。
見合いをさせるつもりだ。
何度か写真を郵送してきたが、紅に全くその気はない。
親としては娘に早く危険な仕事をやめて落ち着いて欲しいのだろうが、嫌なものは嫌だった。

恋人がいると言えば少しは安心するだろうか。
しかし、紅とイルカの関係は実に微妙だ。
好きとは言ったが、付き合おうといった類の話は出ていない。
温泉には行ったものの結局何もしなかった。
果たして、恋人同士と言っていいものか・・・・。

 

「紅?」
電話を切るなり机に突っ伏している紅に、向かいの席の同僚が心配げに声をかける。
「大丈夫?」
「・・・じゃない」
力強く言うと、紅は椅子から立ち上がった。
会いたい。
彼の朗らかな笑顔が急に見たくなった。
「ちょっと、いってくる!」
「・・・・・いってらっしゃい」
どこにだろうと思いつつ、仕事部屋を出ていく紅の後ろ姿を同僚は静かに見つめる。
彼女の足は真っ直ぐアカデミーに向かっていた。

 

イルカの授業を窓からでも覗こうと思った紅だが、彼は子供達を校舎の外へと誘導している最中だった。
課外授業に向かう途中なのだろう。
子供達と話すイルカは今まで紅が見た中で一番優しい表情をしており、本当に子供が好きなのだと分かる。
そんな彼の姿に、改めて惹かれてしまった。

「あ、紅先生、こんにちは!」
近づいてくる紅に気づくと、イルカはすぐに笑顔で声をかけてきた。
紅も同じく挨拶をしたのだが、周りにいる子供達は紅の登場に好奇心が湧いたようだ。
「綺麗な人ーー」
「ねえねえ、先生の彼女!!?」
「そうだよ」
驚くほどあっさりと、イルカは子供の言葉を肯定する。
興味深げに自分を見つめる子供達の視線が、紅はどうにもこそばゆかった。

 

あとがき??
イルカ先生の方はすでに恋人同士のつもりだったらしいです。
次は見合い話についてだろうか??

 

(おまけ)

「胸ターッチ!」
紅の周りを囲んでいた少年の一人が、彼女のふくよかな胸を悪戯に触った。
紅は驚いた顔をしたものの、子供のすることにあまり怒る気はない。
「す、すみません、紅先生!!!」
「大丈夫ですよ。こら、駄目よ」
慌てるイルカの傍らで、紅は少年の頭に手を置いてたしなめる。
そのように優しく言われても、全く効果はないことだろう。

「えへへー」
反省の色なく笑う少年は、ふいに感じた強烈な殺気に体を凍り付かせる。
視線だけで人を殺せるとしたら、彼は間違いなく瞬殺されていた。
「じゃあ、イルカ先生、私、そろそろ行きます」
「はい。じゃあ、また」
紅が振り向くと、イルカはすでにいつも通りの微笑を浮かべていた。
彼が殺気を放っていたと少年が主張したところで、誰も信じないはずだ。

「・・・二度目はないぞ」
誰にも気づかれないよう、耳元で囁かれた低い声に少年は何度も頷く。
穏やかに笑う教師が、本当に、心の底から怖いと思った。

 

おまけのあとがき??
「俺だってまだ触ってないのに・・・(涙)」と思ったんです。スレイルですから。

 

 

(おまけSSシリーズ214)『ポックル 5』

 

アカデミーからの帰り道、道端に写真が落ちていた。
何気なくその写真を拾ったサクラは、目が釘付けになる。
サクラの心のアイドル、サスケだ。
しかも、笑顔で写っている貴重なものだった。
「キャーーーvvあっ、こっちにもある!!」
二枚目の写真を追いかけ、サクラは通学路を離れて薄暗い路地へと入り込んでいく。
写真は一定の間隔をあけてサクラを導くように落ちていた。

「ちっちゃい頃のサスケくんだーー!」
嬉々として写真を集めたサクラは満足げに笑ったが、そこで急に我に返った。
顔を上げると、知らないうちに、見覚えのない場所に迷い込んでいる。
周りに人気はなく、高い建物に囲まれた路地は昼なのに日差しが入り込まない。
目の前を横切った黒猫が何とも不吉だった。

「ここ、どこ・・・・?」
不安になったサクラがもと来た道を戻ろうとすると、突然誰かに後ろから抱きつかれる。
「捕まえたーーー!!!」
「キャーーー!!!!」
「コロポックルvv今日から俺のだ」
「いやーー!!離してーーー!!」
暴れるサクラは何とか自分を羽交い締めにする男の顔を確かめる。
以前イタチに連れられて彼の仕事に付き合った際に、見たことのある男だ。

 

 

「コロポックルが呼んでいる!!!」
「えっ・・・・」
突然大声を出したイタチに、傍らにいる同僚が怪訝な表情をする。
「行かなければ」
「おい、大丈夫なのか。さっきはアルバムがないとか、何とか言ってたけど」
「そうですよ。ロッカーに入れておいたアルバムをカカシさんに盗まれたんです。目撃者もいます」
きっぱりと言い切るイタチに、同僚はさらに訳が分からないといった顔になった。

「・・・何でカカシがお前のアルバムを盗むんだよ」
「俺じゃなくて、弟のサスケの生い立ちヒストリーアルバムコレクション、
vol.138です」
「・・・何でカカシがお前の弟のアルバムを盗むんだよ。そして、何でそんなもの持ち歩いてるんだよ」
改めて言い直した同僚に、イタチは当然のように言葉を返す。
「可愛いからです」

 

あとがき??
急げ、イタチ兄!!
何でしょう、これ。イタサクでイタサスでカカサクでサクサス?
うちのイタチ兄とサスケはブラコンです。恋愛ではなく、あくまで兄弟愛ね。
裏の話だったらエロエロ展開(?)に出来たんですけど。おしい!

 

 

(おまけSSシリーズ215)『理想の花嫁』

 

女の名前がずらずらと書かれていた。
サスケの部屋でそのメモ用紙を見つけたサクラは、さっそくソファーでくつろぐ彼に詰め寄る。
「サスケくん、なんなのよ、これは!!」
「うちは家の花嫁候補」
TV画面を見つめたまま、サスケは悪びれもせず答えた。
「うちは家再興のため、最低6人は妻が必要だな」
「・・・・うちの里、一夫一婦制なんですけど」
「重婚しなくても子供は出来る」
ニュースを見ながら淡々と話すサスケをサクラはじろりと睨みつける。
たしかに、うちは家は里に一人しかいないのだから、人数を増やすためには彼が頑張るしかない。
しかし、毎日彼の家に入り浸るサクラに対して堂々と浮気宣言とは、いい度胸だ。

「候補の条件って何?」
「顔がいい女、スタイルがいい女、気立てのいい女、頭がいい女、金のある女、アレが上手い女」
指折り数えるサスケはようやくサクラの方へ目を向ける。
「条件を一つずつ満たす女を見つければ、6人だ」
「へぇ・・・・」
あきれ果てたサクラは再びメモ用紙に目を落とす。
どこをどう見ても、そこにサクラの名前がない。
一番の不満はそこだ。
「私はいらないってこと!?」
「サクラに条件をつける必要はない」

 

サクラは最初からそばにいることを想定しているため、名前がないのだ。
サスケの言葉を理解したのかどうか、サクラは怪訝そうに首をかしげている。
「じゃあさ、私が全部頑張るから、奥さんは私だけにしておいてよ」
「・・・・」
「胸はサスケくんが揉んでくれればおっきくなるわよ。きっと。お金だってためるから」
彼の視線が胸元へといったことを察したサクラは、機先を制して言う。
あとは、メモ用紙を丸めてゴミ箱へ捨ててしまった。

「じゃあ、さっそく子作り子作り」
リモコンで
TVを消したサクラはサスケの首筋に手を巻きつけて唇を合わせる。
サクラの下になるサスケは名残惜しそうに画面を見ていたが、抗うこともない。
「あれ、抵抗しないの?」
「6人分、頑張るんだろ」

 

あとがき??
16、7歳設定。
坊ちゃん攻めにしようと思ったのに、やっぱり受け身でした。
サスサクはサクラが主導権を握っていないとなぁ。

 

 

(おまけSSシリーズ216)『姐さんはくノ一 9』

 

町内会の小さな祭りに紅を誘うと、あっさりとOKの返事だった。
当日、互いに浴衣を着ることを約束し、イルカは軽い足取りで待ち合わせ場所へと向かう。
神社の鳥居の前は人でごったがえしていたが、イルカにはすぐ紅を見つけられた。
恋しい人だからかと思ったが、おそらく違う。
彼女の姿は浴衣の人々にまぎれても、なお際立っていた。
姿勢がよく、凛とした立ち姿の紅は髪を高く結い上げ、いつもと違った気品を感じさせる。
声をかけず、もう暫く眺めていたいと思ってしまった。

そのうち、彼女の方がイルカに気づいたらしく、にっこりと笑って手を振ってきた。
どうしようもなく胸が高鳴る。
自分がこの世で一番幸せな人間だと感じられた瞬間だった。

 

「浴衣、似合ってますよ」
「そうですか?一人で着たから、ちゃんとしているか不安で・・・」
「可愛いです」
イルカが微笑みかけると、紅は頬を赤らめて笑顔を返す。
「イルカ先生も素敵です」
はたから見ていても赤面しそうな会話の途中、上空に火の花が咲いた。
次々あがる仕掛け花火に、周囲の人々も沸いている。

「・・・・私、お祭りに参加したの久しぶりです」
「えっ、そうなんですか?」
「いつも仕事が入っちゃって。今日も書類整理があったんですけど、頑張って終わらせました」
花火と人歓声の中、紅は明るく微笑んでみせる。
「来て良かったです」

普段は頼もしい上忍の顔を崩さない紅が、イルカの前では段々と素直な表情をするようになった。
そのことを嬉しく思いながら、イルカは繋いだ彼女の掌を強く握り締める。
「また、来年も一緒に花火を見ましょう」
「はい」

 

あとがき??
たまには、イルカ先生視点で。

 

 

(おまけSSシリーズ217)『カカサクならきっとこうだった』

 

「全く。5日もお風呂に入れないなんて、冗談じゃないわよ」
ぶつぶつと文句を言うサクラは、川の水に髪を浸して洗っている。
森に自生する貴重な薬草を手に入れるため、7班は野営を続けているが一向に見つかる気配はない。
食料はまだ余裕があるが、サクラが我慢ならないのは衛生面のことだ。
幸い気候が涼しいためあまり汗はかかないが、そろそろ頭がかゆくなってきた。

「ううっ、冷たい・・・」
氷のような水から顔を離し、洗い終えた髪を絞ると先ほどまでの不快感は嘘のように消えている。
あとは体だ。
浸かれば確実に凍えるが、濡れたタオルで拭くくらいならば大丈夫だろう。
夜行性の鳥が鳴く声を聞きながら、サクラはそっと後方を窺った。
男のナルト達ならば日中でも裸同然の格好で水浴びが出来る。
だが、サクラは皆が寝静まった夜を狙って起き出しているのだから、どうにも背後が気になった。
「・・・・大丈夫よね。みんな、ぐっすり眠っていたし」
意を決してファスナーをおろしたサクラは、まずは上半身を晒してタオルを肌に当てる。
ひんやりとした感触に飛び上がりそうになったが、やはり気持ちが良かった。

 

「生き返るわ〜v」
明るく笑うサクラは再度川の水にタオルを浸したが、顔をあげた瞬間、体が石のように固まる。
背後に、それもすぐ近くに、人の気配があった。
「サクラーーv」
「ギャーーー!!!」
後ろから飛びつかれたサクラは、確認するまでもなく、相手を察する。
あまりに驚きすぎて、取り落としたタオルは川を流れていってしまった。
これでは体を隠そうにも無理だ。

「ちょ、ちょっと、先生、は、離し・・・」
「夜中にこんな風に誘うなんて、サクラってば小悪魔ちゃんだなぁvこいつ〜」
「ば、馬鹿なこと言ってないで、離れてよーー!!」
「あんまり騒ぐと、他の二人が起きちゃうよ」
ちらりと視線を逸らして言うカカシに、サクラは思わず押し黙る。
茂みのすぐ先には、ナルトとサスケが寝ているテントがある。
半裸の状態で組み敷かれている場面を目撃すれば、誤解するなという方が難しい。
あこがれのサスケに貧弱な胸を見られるのもご免だった。

「じっとしててね〜。痛くしないから」
「あっ、や、嫌・・・」
抵抗を試みるものの、どこをどうしたのか手足を言うこと聞かず、口内を嬲られれば頭はパニックだ。
携帯用の角灯の光ではカカシの表情がよく分からない。
天上の星の瞬きの方がずっと鮮明にサクラの目には映った。

 

 

「同じご飯ばっかりじゃ、飽きるってばよ!」
「本当にね」
携帯食料の乾パンをかじりながら、サクラはナルトの言葉に賛同して頷いた。
サスケは黙々とスープで乾パンを胃に流し込んでいたが、おそらく同じ気持ちだろう。
とくに、好物のトマトが食べられないことが、彼は不満そうだった。
「まあまあ、もう暫くの辛抱だって」
笑いながら下忍達をなだめるカカシを、サクラは注意深く観察した。
全く、普段通りだ。
サクラが目覚めたとき、いつものようにナルト達の傍らに横たわっており、何の変化もない。
衣服もきちんと身につけていた。
体に痛いところはあったが、寝違えた、または疲労が出ているといえばそれまでだ。
妙な夢を見たと納得して茶を飲むサクラは、カカシが首から提げている物に気づくなり目を見開く。

「せ、先生、それ」
「ああ、朝、散歩してたら下流で見つけたの。桜マークが入ってるし、サクラのタオル?」
「・・・・」
一体、どこから夢で、どこまで現実なのか。
難しい顔で思案するサクラを、カカシは意味深な笑みと共に見つめている。
朝食をせっせと食べているナルトは悩むサクラの姿に首を傾げたが、理由は全く分からなかった。

 

あとがき??
サクラちゃん、幻術かけられたんでしょうか?
アニメ版、ヒナタちゃんが野営中に水浴びしていて、それを覗いたナルトがどっきり!
という展開があったので、サクラちゃんでもやりたくなりました。
原案は
mitsuさんですが、何だか書いているうちに別物に・・・・。
エロエロでごめんなさい。

 

 

(おまけSSシリーズ218)『ポックル 6』

〜 簡単なあらすじ 〜
小人の精霊コロポックル(と、思われている)サクラは木ノ葉隠れの里に住む可愛い女の子。
アカデミーの帰り道、サスケの写真を餌に、暗部カカシに攫われてしまった。
危機を察したイタチ兄が急行する中、果たして彼女の貞操は・・・・。
あれ、こんな感じの内容でしたよね?

 

 

「わんちゃん、わんちゃんv」
パックンを抱えるサクラは嬉しそうに繰り返す。
カカシに誘拐され、泣きじゃくっていたサクラをあやすために忍犬を呼びだしたが大正解だったようだ。
サクラの涙はすっかり引っ込み、笑顔でパックンと戯れている。
ホッと息を付いたカカシだったが、困ったことも一つ。
せっかくサクラといちゃいちゃしようと家に連れてきたというのに、彼女は犬に夢中だ。
カカシの方を見向きもしない。

「サクラ、美味しいお菓子を用意したから・・・」
カカシがサクラに向かって手を伸ばそうとすると、その間にすかさすパックンが割り込んだ。
主に絶対服従の忍犬にしては眼差しが鋭い。
「・・・何だよ」
「何か、よからぬことを考えてないか?」
「当然―。俺が捕まえたコロポックルなんだから、別に何してもいいだろ」
不満げなカカシはパックンをどかしてサクラに手を伸ばすが、思い切り噛みつかれた。
飼い犬に手を噛まれるとは、まさにこのことだろう。

「こいつー、さっさと巻物の中に戻れ!!」
「嫌だ!!!」
道徳意識の強い忍犬の妨害により、一人と一匹はどたばたともみ合った。
なぜ喧嘩が始まったのか分からないが、不安げに成り行きを見守るサクラは突然口を塞がれて仰天する。
振り向くと、口に指を当てて静かにするよう促すイタチが立っていた。

 

「正義は勝つ!!さあ、サクラ。一緒に遊ぼうねーー・・・あれっ?」
邪魔なパックンを縄でぐるぐる巻きにして後方を見たカカシだったが、そこに少女の気配はない。
忽然と、姿を消している。
「ど、どうしよう。もしかして、誘拐!!?」
「誘拐魔はお前だろうに・・・」
青ざめたカカシに、パックンは冷静な様子で突っ込みを入れた。
その頃、イタチに連れられたサクラは無事自宅に到着していたが、カカシの嘆きは大きい。
ろくに会話も出来ず、用意した菓子も食べてもらえないのでは、一体何のために家に招いたのか。

「うーん。次はどんな手でおびき出そう・・・・コロポックル」
「真面目に仕事しろ」
パックンは真顔で思案するカカシを叱咤したが、もちろん彼の耳には届いていなかった。

 

あとがき??
頑張れ、パックン!パックン
×サクラも好きです。

 

 

(おまけSSシリーズ219)『ビバノンノン ♪♪♪♪』

 

「まあ〜、サクラ、似合うわ〜。ねっ、こっちのドレスも着てみなさいよ」
「・・・・あの、お母さん」
「ああ、それはもっと胸にボリュームのある人じゃないと、無理じゃないですかね」
「やっぱりそうかしら〜」
「よけいなお世話よ!!!!ちょっと、どういうことなのよ、これは!!」
様子見のために持たされた造花のブーケを、サクラはカカシに投げつける。
ホテルで食事をご馳走すると呼び出され、来てみれば何故かカカシと母が並んでいて、衣装合わせをさせられていた。
しかもそれはどう見ても結婚式のウェディングドレスだ。

「食事じゃなかったの!!」
「するわよ、これが終わったら。式は来週なんだから、いくら何でもドレスを決めないと」
「ハアーー!!?」
素っ頓狂な声をあげたサクラは、寝耳に水の言葉にパニック状態だ。
「し、し、式って・・・」
「お腹が大きくなる前にあげたいじゃない。産まれてからでもいいけど、すぐには出来ないでしょう」
何を言われたか分からなかったが、サクラはカカシの不用意な発言で妊娠したと勘違いされていることを思い出す。
全くの事実無根だ。

「お、お母さん、違うのよ!!赤ちゃんなんていないの!」
「えっ、間違いだったの?」
「間違いどころか、先生とは全然そんなことしていないの!私の体は清いままよ!!」
「そうなんですよ。サクラが結婚するまでは嫌だって言うから」
「サクラ・・・・、大事にしてもらっているのね」
そっとハンカチで涙を拭く母に、サクラは「うがーー!!」と声をあげた。
このままでは、本当にカカシと結婚させられることになってしまう。
彼のことは教師として大事に思っているが、恋愛となるとまた別の話だ。

 

「先生、何なのよ!どんどん話を混乱させて、もう止めて!!」
喚き散らしてから、カカシを見上げたサクラはハッとなる。
カカシが、悲しげに顔を歪ませ今にも泣きそうになっていた。
「サクラ・・・・そんなに俺のことが嫌いなのか」
「え、ちょ、ちょっと先生・・・・」
「ショックだ」
俯いたまま肩を震わせるカカシに、サクラはどうしていいか分からなくなる。
いつでも飄々とした態度を崩さないカカシが、こうも落ち込んだ姿を見たのは初めてだった。

「せ、先生、ほら、先生のこと嫌いなわけじゃないから。顔上げてよ」
「・・・・じゃあ、好き?」
「うん。先生のこと好きよ」
取り繕うように笑うサクラは、次の瞬間、掌をしっかりと掴まれていた。
「じゃあ、結婚だね!!!愛し合う男女なら当然のことだし!!」
「えっ、ちょ、ちょっとそれは、話を飛躍させすぎな・・・」
「俺もサクラを愛してるよ!」
「ギャー!!!」
抱きつかれたサクラは悲鳴を上げたが、サクラの母とホテルの従業員は明るく微笑んでいる。
「あらあら〜、見せつけてくれちゃって」
「仲がよろしいですねー、羨ましい」

 

救いを求めるサクラの声は誰も聞いていない。
状況は全然違うが、サクラの頭の中では何故か「ドナドナ」の曲が延々と流れ続けていた。

 

あとがき??
荷馬車がゆれる〜。
いくらでも続きそうですよ・・・・。一応、完結ということで。

 

 

(おまけSSシリーズ220)『ポックル 7』

 

サクラは頻繁にうちは家にやってくるようになった。
だが、主に入り浸っているのはサスケではなく、イタチの部屋だ。
うるさく付きまとう女子がいなくなってせいせいしたはずが、どうも落ち着かない。
サスケが扉の隙間からイタチの部屋を覗くと、サクラが櫛で彼の髪を梳いているところだった。

「もう、写真は撮らないんですか?」
「ああ」
サクラは長い髪を三つ編みにして遊んでいたが、イタチは手元の本を眺めている。
二人の間にはひどくゆったりとした空気が流れているように思えた。
「何で」
「嫌がってるみたいだから。写真を見なくても、そばにいるし」
少しだけ振り向いたイタチはサクラに笑いかける。
思わず赤面したサクラは、胸が高鳴るのは彼の顔がサスケに似ているからだと自分自身に言い聞かせた。
ふらふらと好きな人を変えるような、いい加減な性格ではないのだ。

「・・・出来た」
イタチの髪を編み終えたサクラは、自分のしているのと同じリボンを毛先に付ける。
可愛くなったイタチを見て微笑むと、彼はいつも弟にするように、サクラの頭を撫でた。
仲の良い二人の様子に、サスケが愕然としていることなど彼らは知らない。

 

「うふふー、これでコロポックルもうちの子かしらv」
サスケが驚いて振り返ると、すぐ後ろで母が同じように部屋の中を見ていた。
可愛いコロポックルが嫁に来るなら、相手は兄でも弟でもかまわないらしい。
「母さん・・・・」
「ん?」
「髪、伸ばしたら似合うと思う?」
イタチに対抗する気らしいサスケに、母は困惑気味に首を傾げる。
「・・・微妙」

 

あとがき??
あの、はねた髪があるから、サスケですよねぇ。
髪が伸びたときのサスケは可愛くなかったです。
・・・あれ、「サスケ=可愛い」になっている。
今までは「ナルト=可愛い」だったのに。

 

 

206〜220まで載せてみました。
web拍手にて、何番の作品がお好きかご意見を頂けると嬉しいですv

戻る