(おまけSSシリーズ76)『ラブラブ愛してる 2』
「小桜ちゃん・・・何か怒ってる?」
「怒るのはナルトでしょう。私の方が遅刻したんだから。ごめんね!」
「・・・うん」
答えながら、ナルトは前方を歩く小桜を、首を傾げて見つめる。
くの一の視界に入らないところまで来ると、小桜はナルトから手を離して足早に歩き出した。
歩く速度がいつもより速いのは怒っている証拠だ。「小桜ちゃん」
小桜の肩に手を置いたナルトは、振り向いた彼女の額を指で突いた。
「眉間に皺、くせになるよ」
「・・・・」
「俺さ、今日はこれからまた仕事なんだ。小桜ちゃんと喧嘩したままで別れたくないよ」
大好きなナルトに悲しげな眼差しで言われれば、小桜の怒りも急速に萎えていく。
自分の勝手な嫉妬なのだ。
ナルトがあのくの一のことを何とも思っていないのは分かっている。
それでも、不安は胸の奥で燻り続けていた。
「ナルト・・・・」
急にしおらしくなった小桜は、泣きそう顔で彼を見上げる。
「私のお願い、聞いてくれる?」
「え、うん」
「あそこに入りたい」
手で示す小桜につられて、ナルトはその方角を見やる。
その瞬間、彼の瞳は驚きに見開かれた。「・・・あ、あそこは、ちょっと」
「「うん」って言ったでしょう!ナルト、私のこと嫌いなの?」
「いや、そうじゃない・・・けど・・・、でも」
「私のことが好きなら平気なはずでしょ」
あとがき??
趣味の世界。ごめん!
(おまけSSシリーズ77)『ラブラブ愛してる 3』
「あー、心配だ、心配だー」
「先生、五月蠅い!」
自分の背後をぶつぶつと呟きながらうろつくカカシを、サクラは叱咤する。
ソファーに座ってTVを見ているのだが、全く集中できなかった。
「サクラは小桜が心配じゃないのかーー」
「ナルトとデートでしょう。相手が分かっているなら、大丈夫じゃない」
「でも、時間も遅いし」
「・・・・・まだ8時よ」
数十年前なら分かるが、今は平和な世の中だ。
しかも、一緒にいるのがナルトなのだから、サクラにすれば心配する方が変だった。「時間的なことじゃないよ。もし、小桜がナルトに暗がりにでも連れ込まれたらどうする!?」
「・・・・ああ」
サクラはリモコンでチャンネルを回しながら頷く。
「そういう心配ね」
「そうだよ!小桜はサクラに似て可愛いんだから、一緒にいて変な気を起こさない方がおかしい」
「私がカカシ先生に暗がりに連れ込まれたの、小桜くらいのときだったしね」
冷静に切り返すサクラに、カカシは急に咳き込んだ。
「いきなりホテルに部屋を予約されていて、びっくりしたんだった」
「そ、それはおいておいて、小桜の話だろ!」カカシは両手で「置いておく」というジェスチャーをすると、再び考え出す。
すると、間髪入れず家のチャイムが鳴った。
「帰ってきた!」
どたどたと足音を鳴らして玄関に向かうと、カカシは急いで鍵を開けた。
「小桜、おかえり!!」
「・・・・ただいまー」
満面の笑みを浮かべるカカシに、小桜は俯いたまま応える。
その顔色は悪く、リビングを横切るとそのまま自室に直行してしまった。「小桜、ナルトと今までどこに行っていたの?」
サクラが小桜に訊ねると、彼女は振り向くことなく返事をした。
「ホテル・・・・」
あとがき??
やっぱりカカサク夫婦は楽しいな〜。
(おまけSSシリーズ78)『ラブラブ愛してる 4』
「落ち着いて、先生、お、お願いだから」
「これが落ち着いていられるかーーー!!!」
クナイを振り回して暴れるカカシから、ナルトは必死に逃げている。
ナルトの仕事仲間は、鬼の形相のカカシを前にして、止める勇気のある者はいない。
おかげで、職場は机も椅子も倒れ、大混乱だった。「大事な愛娘を手込めにされて・・・・小桜、可哀相に」
泣き崩れたカカシの言葉に、それまで傍観していた忍び達が一斉に騒ぎ出す。
「え、ナルトがそんなことを!」
「しかも、カカシさんのお嬢さんを無理やり・・・これは仕方がないな」
「ちがーーう、誤解だっての!!!」
ナルトは両手を振り回して声を張り上げる。
「小桜が嘘を言ったっていうのか!しらばっくれても無駄だ」
「そうだ、そうだ」
面白がって茶々を入れる同僚を、ナルトは鋭く睨む。
「先生、小桜ちゃんは何て言ったのさ?」
「ホテルに連れ込まれて乱暴されたって・・・」
カカシの妄想のためか、すっかり話に尾ひれがついている。
「いや、それ半分は嘘だって。先生、冷静になってよ」
「半分嘘!!?ということは半分は事実か」
「ああーもう、ホテルには行ったよ。でもレストランで食事をしただけで、部屋には入っていないよ」
あとがき??
・・・・先生のことはちゃんと好きです。
(おまけSSシリーズ79)『ラブラブ愛してる 5』
あのとき、往来で小桜が指差したのは、高級ホテルの『蟹食べ放題』の垂れ幕だった。
給料日前のナルトには、この出費はかなり痛い。
だが、小桜がどうしてもと言うのならば、従わないわけにいかない。
帰宅した小桜の顔色が悪かったのは、蟹の食い過ぎのせいだろう。
「俺はナルトを信じていたよ」
「へぇ・・・・・、それは嬉しいよ」
先程までカカシに殺されかけていたナルトは、静かに茶をすする。
散らかり放題となった部屋で、小桜は頭から湯気が出るほど怒っていた。
「私、乱暴されたなんて一言も言っていないでしょう!!パパの馬鹿!!!」
「悪かったって」
両手を振り上げて激昂する小桜に、カカシはひたすら頭をさげている。
何しろ、サクラが何か口を挟む前に飛び出していったのだ。
サクラが小桜共々ナルトの職場に向かったときには、この有様ということだった。「壊した物はこちらで弁償しますから」
「いえ、いいですよ。こっちも楽しかったですし」
ナルトの同僚は本心から言っていたのだが、サクラは気を遣っていると受け取った。
「本当に申し訳ございませんでした!」
「ナルトー、変なパパがいるけど、私のこと嫌いにならないでね」
騒動は無事に収まり、小桜は帰り際にナルトに涙ながらに訴える。
「ハハハッ、そんなこと言うと、カカシ先生また泣いちゃうよ」
「本当だもの!」
頭を撫でるナルトに顔を寄せると、小桜は周りに聞こえないよう、こっそりと耳打ちする。
「来週、またナルトの家に泊まりに行くからね」
あとがき??
あれ、大人向けの内容?
(おまけSSシリーズ80)『メイドさん 1』
朝、7班の集合場所へ行くと、メイドがいた。
いや、メイド服を着たサクラがいた。
ワンピースにフリルのついたエプロン、ヘアバンド代わりの額当て。
これから任務に向かう服装とは、とても思えない。「あ、サスケくん、おはようー」
「・・・何だ、その格好は」
「似合っていないかしら?」
小首を傾げるサクラは、スカートの裾を引っ張りながら訊ねる。
思わず「よく似合っている」と答えそうになり、サスケは口を引き結んだ。集合時間より10分早く、ナルトはまだ来ていない。
担任のカカシは、あと2時間もすれば姿を見せるはずだった。
あとがき??
メイクリさんがはやっているそうですね。私は執事の役をやりたいです。(?)
ご指名とか、あるんだろう?
(おまけSSシリーズ81)『メイドさん 2』
「わー、サクラちゃん、可愛いーv」
暫くして現れたナルトは、メイド姿のサクラを褒めちぎっている。
その服では仕事に支障が、という真面目な考えは一切ないらしい。
「これねー、中の下着も凝っているのよ。ガーターベルトとか・・・」
「見せるなーー!!!」
スカートの裾を捲ろうとしたサクラを、サスケが必死に押し止める。
早く、カカシにこの状況を何とかしてもらいたかった。
担任の彼ならば、忍者らしからぬ服装のサクラを注意してくれるはずだ。「おはようー」
サスケの願いが通じたのか、僅か30分たらずの遅刻でカカシはやってきた。
そして、サクラを一目見るなり顔を綻ばせる。
「やー、サクラ。ちゃんとメイド服着てきてくれたんだーーv」
「先生が命令なんて言うからでしょう!昨日のうちに服を買いに行ったわよ」
怒り口調で言うサクラの傍らで、サスケはがっくりと地面に膝をつく。
「上忍命令なのか・・・それは」
あとがき??
あの、今さらですが大人向けな内容が駄目な人は続きを読まないように・・・。
お願いします!!!
(おまけSSシリーズ82)『メイドさん 3』
その日の7班の任務は、森での迷い猫探し。
雇い主は、飼い猫に逃げられることで有名なマダムだ。
可愛がりすぎるのだろう。
自由奔放な猫が服を着せられ、首に縄付きの散歩をすることを好まないのは当然だ。「あの人、もう動物飼わない方がいいよなー」
「そうだな」
獣道を歩きながら、サスケはナルトの言葉に相槌を打つ。
カカシとサクラ、ナルトとサスケに別れて猫探しをしているが、森は広い。
そして、ここに逃げ込んだという情報が間違っていたらお仕舞いだ。
木々を分け入って歩く中、何かの声が聞こえた気がして、サスケは立ち止まる。「・・・・どうかしたか?」
足を止めたまま動かないサスケを見て、ナルトが声をかける。
サスケが感じた気配に、ナルトは気付いていないようだった。
あとがき??
無駄に長い。言い忘れていましたが、カカサクです。
(おまけSSシリーズ83)『メイドさん 4』
「あれ、どうしたんだ!?」
戻ってきたサスケの顔はこれ以上ないほど真っ赤だった。
「お前、熱があるんじゃないのか、大丈夫かよ」
「いいから、さっさとここから出るぞ」
「え、おい、ちょっと・・・」
腕を引っ張られたナルトは、足をもつれさせながら歩き始める。
後ろから見ても、サスケの首筋から耳まで燃えるように赤い。
「風邪でもひいたのかよ。軟弱だなー」
脳天気なナルトの頭をひっぱたきたくなったが、喧嘩をしている場合ではなかった。ナルトをその場に残し、様子を見に脇道を進んだサスケの見たもの。
最初に道端に落ちていたのは、見覚えのあるエプロン。
植え込みに引っかかっていたのはワンピースと額当て。
その次にストッキングとガーターベルトとくれば、残るはそれらを身につけていた人間だ。
漏れ聞こえる声を聞いたサスケは、状況を確認することなく踵を返していた。
あとがき??
大人向け・・・・。
(おまけSSシリーズ84)『メイドさん 5』
「先生達、どこを探していたのさー。通信機で呼び出しても全然反応しないし」
「いやー、ごめんごめん。ちょっと取り込んでいて」
「・・・・」
結局、猫を見付けたのは真面目に探索を続けていたサスケ&ナルトだった。
頭をかきながら笑うカカシを横目で見たあと、サスケは傍らのサクラへと視線を移す。
慌てて着直したのか、胸のリボンは曲がり、服に皺も残っている。
メイド服で、野外で、任務中。
どれを取っても惹かれる題材だった。「サスケくん」
突然振り向いたサクラから、サスケは慌てて視線をそらす。
「後ろの紐、自分じゃうまく結べないの。直してくれない?」
「・・・ああ」
促されるまま、緩んだエプロンの紐に手を掛けるサスケは、囁くような声で訊ねられる。
「サスケくんは、どんな服が好み?」
「・・・・・ナース」
あとがき??
いろいろ、深読みしておいてください・・・・・。
終わる。
(おまけSSシリーズ85)『きみはペット 1』
残業続きで疲労困憊の夜だった。
治療術の使える忍者は少ない。
サクラへの負担が増えるも仕方がないことだが、たまに休みは欲しいと思ってしまう。「ただいまー」
一人暮らしの部屋、答えがあるはずがないが言ってしまうのは習慣だ。
だから、返事があったときは心底驚いた。
「おかえりなさい」
「・・・・・えっ」
靴を脱いだサクラは、目を見開いてその人物を見つめる。
黄色のビーズクッションを使い、寝転がっているのはサクラと同じ年頃の少年だ。
しかも、サクラが購入しておいた煎餅まで食べている。「あ、いただいてます」
「・・・誰、あんた」
「うずまきナルト」
もぐもぐと口を動かす金髪の少年は、煎餅を口に入れたまま答えた。
あとがき??
『きみはペット』、一度はナルサクでやってみたかった。ナルサクでしょう、あれは!!
しかし、リラックマになってしまった。
おかしい・・・・。
(おまけSSシリーズ86)『きみはペット 2』
ある日突然、家に住み着いた少年。
早く出て行って欲しいと思いながらも、何故か強く言うことが出来ない。
それなりに役に立つ存在だからだろうか。「ただいまー」
「おかえりvご飯、出来てるよー」
「んー」
サクラがコートを渡すと、ナルトはそれをせっせとハンガーにかける。
最初はラーメンしか作れなかった彼も、今ではそれなりに料理の腕があがっていた。
年中家でごろごろしては、クッキング番組を見ているのだから、当然だろうか。「先に食べていいって言ったでしょう」
どんなに遅くなっても、自分を待っているナルトにサクラは首を傾げた。
サクラに茶碗を手渡すと、ナルトはにっこりと笑って席につく。
「だって、サクラちゃん一人でご飯は味気ないでしょう」
「・・・まぁ、ね」
箸で野菜炒めを突付くサクラは向かいの席にいるナルトをちらりと見る。
ペット代わりに住まわせている、居候。
雑用が出来る分、犬や猫よりは優秀だった。
あとがき??
もう手放せなくなっていたり・・・・。
あの、今さらですが、ナルサクラブラブが駄目な人は読まないように。
(おまけSSシリーズ87)『きみはペット 3』
ベッドに入り、明かりを消すと何度もクシャミをしているのが聞こえてくる。
ナルトは昨日から風邪気味だった。
ペット同様に扱っているとはいえ、一応ナルトは人間だ。
間違いがあっては困るとサクラのベッドと正反対の場所に寝床を作ったが、そこは風通しが良い。
何度か寝返りを打ったあと、目がさえてしまったサクラは明かりを付けてナルトを呼ぶ。「何―?」
「ここで寝てもいいわよ」
自分の隣を指差したサクラにナルトは瞳を輝かせたが、釘を刺すことも忘れない。
「おかしなマネしたら、すぐ家から叩き出すからね!!分かった?」
「うん」
邪気のない笑顔で微笑むナルトは、遠慮なくベッドに入り込んでくる。
今まで一度も不審な行動をとったことがないのだから、サクラもあまり心配していない。
すぐに寝息を立て始めたサクラに、ナルトはクスリと笑う。「サクラちゃんってば、本当にお嬢様育ちだよなぁ」
広いおでこにキスをしても、起きる気配はない。
「こんなに信用されてたら、何も出来ないって」
あとがき??
ラーーブラブーーー。
(おまけSSシリーズ88)『きみはペット 4』
昨日、家に帰ったときに、ナルトがいなかった。
こんなことは今まで一度もない。
心配になったサクラは近くの路地をうろついたが、それらしい人影はなかった。
もともとそれが正常なことなのだ。
一人の家が寂しく感じるなど、一人前の忍者にあるじきことだった。「サクラ?」
肩を叩かれ、サクラはハッとして顔をあげる。
目の前にいるのは、サクラの憧れの人であるサスケだ。
彼と待ち合わせてカフェに入ったというのに、ぼんやりとしていたとは、失態だった。
「あ、ご、ごめんなさい」
「今日はもう、帰るか」
けして怒っているわけではなく、気遣うように言われたサクラは申し訳ない気持ちで俯く。
サスケのことを好きなのは確かだ。
だけれど、今頭にあるのは別の人だった。
「ただいま・・・・」
いつもより、疲労の色の濃い顔で帰宅したサクラは、扉を開けるなり目を丸くする。
「おかえりー」
以前と同じように、ビーズクッションを枕にするナルトがいた。
思わず駆け寄ったサクラは彼の体を思い切り抱きしめる。
「どこ行っていたのよ!馬鹿!!!」
「えーと、ちょっと用事が・・・」
サクラの背中を擦ると、ナルトは嬉しそうに笑った。
「サクラちゃん、寂しかった?」
「寂しくないわよ、馬鹿!!」
あとがき??
楽しすぎる・・・。サスケ、ごめん!!
次で最後ね。
(おまけSSシリーズ89)『きみはペット 5』
「火影様ー、いいかげん女の家に泊まり歩くの止めてくださいよー」
「ごめん、ごめんー」
付き人である特別上忍の言葉をナルトは笑って受け流す。
久々に執務室に戻れば小言と書類の山なのだから、逃げたくなるのは当然だ。
親から譲られた職務とはいえ、里の長を辞任したくなるのは毎日のことだった。「綱手のばーちゃんは?」
「火影様が帰ってきたって知ったら、賭博場に休憩を取りに行きました」
「あ、そう」
火影専用の椅子に座ったナルトはあっさりと頷く。
本来、里で賭博行為は認められていないが、長い間火影代理を務める彼女は例外だ。
ナルトが成人するまでは、彼女が火影として公の場に出ているのだから。
まだ十代の少年が火影を勤めていることは、ほんの一握りの人間しか知らない。「・・・このごろ、ずっと同じ匂いですね」
「あ、分かるー?」
ナルトの上着をたたんだ特別上忍は、そこから香る匂いに勘付いたようだ。
「お付き合いする女性は一人に絞ったんですか?」
「うん。かわいーんだよ、サクラちゃん。気が強くて我が侭で、でも寂しがりやなの」
「・・・・隠し子騒動とか、やめてくださいよ。火影なんですから」
咎めるような眼差しで言う特別上忍に、ナルトは悪戯な笑みを浮かべる。
「どーだろう?」
あとがき??
ペットが実は王子様(王様?)だったというオチ。良いではないですか。
私の中で、ナルトって何かたくらんでいる人なんですが・・・。みんなは違うのかな。
(おまけSSシリーズ90)『泣いた青鬼』
「あれ、またやってるの?」
「・・・先生ェ」
カカシが遅刻して集合場所へとやってくると、サクラが涙目で彼を見上げる。
ナルトとサスケはいつものように喧嘩をしていた。
原因は些細なことなのだが、どうにも互いに意見を譲らないのだ。「うう、いの達とところは、喧嘩なんてしたことないって言ってるのに」
「あそこは、みんな、結構精神年齢高いからねぇ」
言いながら、カカシはサクラの肩に手を置く。
「二人が仲良くなる方法、教えてあげようか」
「えっ」
振り向いたサクラは、妙に近くにあるカカシの顔を意識する前にキスをされる。
場所は額だったが、彼女を動揺させるには十分だ。
「キャーー!!!」
サクラの口から悲鳴が飛び出すのと、カカシの体にクナイが数本が投げられたのは同時だった。
もちろん、身代わりの術で難なく攻撃を避けたカカシは、後方で満面の笑みを浮かべている。
「ほら、みんな仲良しになった」
「何、馬鹿なこと言ってるのよ!!セクハラよ!」
「エロ上忍が!」
「訴えてやるってばよ!!」
下忍三人に、息のあった様子で一斉に非難され、さすがに悲しい気持ちになる。「みんな、『泣いた赤鬼』って知らないの?俺はチームワークのために自ら進んで悪役を・・・」
「そんなの知るか」
「可哀相に、サクラちゃん・・・よしよし」
サスケは険のある表情でカカシを睨み、ナルトはしくしくと涙するサクラを必死に慰めている。
「・・・・俺はバイキンか」
あとがき??
みんな、仲良しv(?)
76〜90まで載せてみました。
web拍手にて、何番の作品がお好みかご意見を頂けると嬉しいです。
このあたりで、5つ続きのSSはやめました。そのうちまたやるかも。