110話 八百八狸の反乱(前編)

四国のあたりで、人間によって封印のとかれた八百八狸が、日本政府を乗っ取ろうとする話です。
月がもう一つ作って町を攻撃って、凄いな。中には妖怪獣が入っているそうですよ。
そんな大事なときに、砂かけ達は温泉に行っていて留守です。
一反もめんと共に単身乗り込んでいく鬼太郎ですが、八百八狸達に襲われ、川に流されて死んだふりなんかしています。
何故、ここで死んだふり。もう少し抵抗してもいいのに。
それをねずみ男が釣り上げて生きていることがばれて捕まってしまうんですが、鬼太郎は日本政府に掛け合うことを条件に解放されます。
八百八狸の親玉である刑部狸に約束のキスまでされて。
しかし、もとより狸の日本支配など許せるはずがありません。
笹切狸の情報により八百八狸の根城を見つけた鬼太郎はさっそく彼らが出てこないように封印してしまいましたよ。
これで騒ぎが収まったかのように思えましたが、鬼太郎が突然苦しみ始め、体が狸化してしまいました。このままだと死んでしまうらしい。
あの刑部狸とのチューが原因らしいですよ。恐ろしい、呪いのキス。
鬼太郎のために封印を解いて八百八狸を解放したため、ねずみ男&目玉の親父は彼らに捕まってしまいました。
さらには、自分達の月を攻撃して海に沈めた人間達に、八百八狸達は怒り心頭。
妖怪獣の蛟龍が暴れだしてしまいました。どうなる、鬼太郎!!
大体、原作と似たような展開ですよね。

 

 

111話 八百八狸の反乱(後編)

結局、笹切狸と共に捕まった鬼太郎は、地底の池に住むなまず神の餌食に!!
体内の妖怪電気とやらで何とか逃げたんですが、一回目のときは何で吐き出したんだろう???
しかし、妖力と使い果たした鬼太郎は動くことが出来ません。
一反もめんは狸のふんどしにされていました。憐れな・・・・・。ですが一反もめんもこのままじゃ終わらないですよ。
狸の股間を締め付け(凄い攻撃だ!!)ねずみ男を脅かし、さらには刑部狸の首に巻きついて彼を苦しめます。
その頃、鬼太郎は笹切狸に助けられ、八百八狸達の妖力の源といわれている石に触れてもとの力を取り戻していました。全ては、一反もめんが頑張って刑部狸の結界を消してくれたおかげなんですが。
刑部狸に逆らった罪として、ねずみ男は火あぶりに、一反もめんは体を切り裂かれてしまいました。(涙)
そこに駆けつける鬼太郎。一反もめんは水をかけて復活です。
攻勢に出た鬼太郎は毛針であっさり八百狸達を退けますが、こうした力を一番初めのときに出していればよかったのに・・・ってのは言いっこなしか。
蛟龍が出てきてどうなるかと思いましたが、鬼太郎は何でも溶かす胃液で蛟龍を退治しました。胃液って出し入れ自由なのか。笹切狸も言っていましたが、鬼太郎スゲエ。
しかし次はなまず神が登場ですよ。地上でも普通に呼吸できるんだな。
また胃液でやっつければいいんじゃないかとちょっと思ったんですが、鬼太郎がなまず神の体内に入り込み、北極まで連れ出して凍らせてしまいました。
目玉の親父はねずみ男と四国へ向かい、八百八狸達を再び封印して終了。
鬼太郎は海爺に凍った体を家まで運んでもらいました。お湯をかけて復活って、妖怪は単純な体の構造でいいなぁ・・・・。確か黄金バットも第一話でお湯をかけて復活したんですよ。
海爺が見つけてくれなかったら、どうやって帰ってくる気だったのかなぁ、鬼太郎は。こうしたアバウトさが鬼太郎らしくていいと思いました。
今回、妖怪仲間がいないから竹切狸が大活躍でしたね。
蛟龍の幻覚の中での、花畑の目玉の親父が妙にラブリーでした。

 

 

112話 妖怪鬼髪と黒髪切

ねずみ男が髪の大社から鬼髪を封じた人形を盗み出したために、鬼髪が蘇ってしまいました。
髪の毛妖怪達は人間の髪の毛を食べて生きているらしいですが、鬼髪は魂ごと奪うため、同じ髪の毛妖怪の黒髪切に300年前に封じられたそうです。
今回も黒髪切が鬼髪を封印するためにやってきますが、同じ髪の毛妖怪を封じた罪悪感から300年髪の毛を食べていなかった黒髪切はあっさりとやられてしまいました。
しかし鬼髪、鬼太郎の毛針やチャンチャンコが効かないってのは、結構戦うのが難しい相手ですね。
妖怪アパートに連れて来られた黒髪切は、鬼太郎達の髪を少しずつ分けてもらい、体力を取り戻していきます。
髪の毛が妖怪の力の源なのか。皆髪や眉毛等の一部がなくなりますが、おかっぱ頭の砂かけ婆が一番可愛かったかな。申し訳なさそうな呼ぶ子と一反もめんがなんだか可愛い。
前と同じように人形に封じるのが無理そうなので、今度は髪の大社の地下にある、清めの炎というものを使って鬼髪を消し去る計画のようです。
まんまと鬼髪を大社におびき寄せることに成功しますが、途中で清めの炎に気付かれてしまいました。
襲い掛かってきた鬼髪を捕まえた黒髪切は、自分ごと清めの炎で燃やすように鬼太郎に指示します。元から彼はそのつもりだったようですよ。
躊躇しながらも、彼の意思に従う鬼太郎。黒髪切、良い妖怪だったみたいだし、辛いラストでした。

 

 

113話 鬼太郎対三匹の刺客!

すっっっごい笑いました。(笑)おかしすぎる、このお話。内容もだけれど、間の取り方とかコントのようだった。
鬼太郎に連戦連敗のぬらりひょんは、朱の盆に財布を渡して、強い助っ人を連れてくるまで帰ってくるなと言います。
肩を落とす朱の盆に協力を申し出たのは、お金目当てのねずみ男です。
ぬらりひょん達は妖怪の間で評判が悪いし、戦う相手が鬼太郎となるとなかなか助っ人は見つかりません。
とりあえず、頭数だけは揃えようと思ったねずみ男が選んだのは、金に困っていたり、顔だけが怖い妖怪三匹。
五徳猫はすでに何度かねずみ男に騙されて痛い目にあっているらしく、ボロい家で傘張りの仕事をして生活しています。
如意自在はゴルフ場のボールを拾って売って稼いでいる。
山爺はぼーっとしていて顔だけは怖い。
集められた彼らはとりあえずぬらりひょんと対面しますが、ただ玄関でこけただけなのに、自分の居合い斬りをさけられたと思ったぬらりひょんは三匹を相当使えると判断します。
ご馳走を食べさせて、下にも置かないもてなしですよ。
何も知らずに料理を食べる三匹は戦う相手をそれまでどこかのしけた妖怪と思っていましたが、鬼太郎だと伝えられ、めちゃくちゃ動揺します。
このときの画面の止まる様子とか、たまに挿入される寝返りをする鬼太郎とか、凄く笑いのツボを押さえています。楽しい!
しかし鬼太郎よく寝るな。昼間からずっと寝てますよ。寝る子は育つといいますけれど。

夜になって、ぼんやりしている山爺は熟睡していますが(可愛い・・・)五徳猫と如意自在は不安で眠ることも出来ません。
彼らの鬼太郎への評価が面白い。
ちょっと怒らせると針で攻撃してくる、下駄を投げつけてくる、上着で首を絞められる、とのこと。凄い凶悪妖怪じゃないの!!(笑)
いや、当たらずとも遠からずという感じですが。彼らは鬼太郎に会ったことがないんですね。
早々に逃げようとしている如意自在。言うことがいいですよね。拙者には守らなければならないものがある。
何かと思えば、写真を見せられましたよ。右が女房、真ん中が息子・・・・・。「みんな同じじゃねーか」の五徳猫の突っ込みがナイスです。
いや、本当、如意自在の家族三匹とも同じ顔で誰が誰だか見分けが付かない。(笑)妻がミサコで息子がユウタとう名前らしい。なんて無駄な設定なんだ。
そうして二人で逃亡しようとしますが、途中でぬらりひょんに気付かれてしまいました。万事休すです。
翌朝、いよいよ鬼太郎の家の前まで連れて来られる三匹。緊張の中、一人ぼーっと蝶を目で追いかける山爺がまた可愛い。

何だかんだで、ぬらりひょんに見張られる中、鬼太郎の家に突入した五徳猫と如意自在でしたが、運良く鬼太郎は不在でした。
ほっとしたのも束の間、道の向こうには鬼太郎&ねこ娘の姿が。
この二人が、超ラブリーーーなんですよーーーー。買い物帰りらしく、両手に野菜等が見え隠れするビニール袋を持っていて。新婚カップルみたいだわ〜。
そして、逃げようとする五徳猫と如意自在を捕まえて、額に怒りの青筋を立てるぬらりひょん。
「先生、冗談はこれくらいにして、本腰を入れて頂かないと」
なんだかもう、爆笑なんですけど。助けて・・・・・。
五徳猫の攻撃は火だったらしいですが、距離が開いていたため鬼太郎&ねこ娘には届かず、逆風によって自分が燃えてしまいました。
如意自在の攻撃はなんだか手を伸ばしていましたが、これまた自滅。
山爺はどんぐりを投げるだけで攻撃にもなっていません。彼らの後ろでぬらりひょんに殴られている朱の盆が憐れな。
苦し紛れに三人で合体(ただの肩車)をしますが、ねこ娘の持っていた買い物袋にぶつかってしまい、彼女にぎたぎたにされてしまいました。
鬼太郎、全く動かずに戦いに勝利です。
ねこ娘は訝しげな顔をしたり、一応反応していたのに、鬼太郎は全く無表情に彼らを眺めていたのがなんだか良かったです。鬼太郎らしいよ。
そのうち温泉に行っていた目玉の親父達が帰ってきて、一緒にご飯を食べて終わりです。
五徳猫も如意自在も、みんなと仲良くなれてよかったですね。
最後は、ねずみ男が朱の盆から奪った財布には金が入っていなかったというオチでした。最後の最後までやってくれる。
全然妖怪漫画らしい怖さのない話でしたが、こういうギャグは好きだなぁ。非常に楽しませて頂きました!!!

 

 

114話 絶体絶命!死神の罠

ねずみ男が『妖怪天国ツアー』という怪しげな企画を持ち込んできましたよ。
どうやら妖怪は死んだら人間の死後の世界とは別のところに行くみたいですね。
死んだ妻に会うため、列車に乗り込む目玉の親父と、砂かけ婆、子なき爺。抵抗しましたが、ねずみ男も一緒に連れ込みました。
鬼太郎は妖怪退治の仕事があるから残るそうですよ。
原作の鬼太郎は母親に会いたくて仕方がない様子でしたが、今回はそうでもないらしく、実にあっさりしています。
「お前も母親に会いたいだろうに」と言う目玉の親父に、「でも僕には、また別の機会があるでしょうから」って答えていますよ。
ねこ娘も一緒に残るようなので、てっきり「でも僕にはねこ娘がいますから」と言うかと思っていました。(鬼猫視点)
しかし、実は今回のことはその昔、妖怪達を支配しようとして失敗したヒ一族の巫女が、死神をそそのかして企んだことでした。
列車の行き先は妖怪天国ではなく、無明世界の闇。ここに入ると、二度と戻ってこられないそうですよ!!ひー。

一方、その頃鬼太郎は、ねこ娘とラブラブなのかと思いきや、ヒ一族の化けた母親に思い切り甘えておりました。
・・・・・詳細の分からないツアーに参加するのも無謀だけれど、あんな唐突に現れた母親を鬼太郎が簡単に受け入れたり、不思議な話しですね。
怪しい汽車を目撃したり、鬼太郎達の命を表す蝋燭の炎が消えかけたことに気付いた夜行さんが、様子を見に来てくれましたよ。
鬼太郎のニセの母親の正体を見破って、毒を食べさせられた鬼太郎のために解毒薬まで作ってくれて、大活躍。
この解毒薬となる薬草、地獄にしか咲いていないはずなんですが、アゲハチョウが運んでくれたもの。どうやらこのアゲハチョウは死んだ鬼太郎の母親らしい。
その後、列車を追いかけた鬼太郎がヒ一族の巫女と戦ったときも、やはりアゲハチョウが助けてくれました。
何故、今回突然このアゲハチョウが現れたのかがまたよく分からない。何か、伏線が欲しかったなぁ。いつも見守ってくれていたそうですが。
偽物でしたが、母親に甘える鬼太郎が別人のように無邪気で、いつもの冷めている鬼太郎ではなく、こっちが本当の彼なのかと思うと妙に切ない。
最終回なのに、妙に地味な話だったという印象。

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