第25話 古都の妖怪・おぼろ車

おぼろ車、こえーーーーーーーーーー!!!!うちの母よりも怖い顔していますよ!(基準が・・・)
そして暴走特急です。平安時代に使われていた牛車が元のようですが、現代の車を次々追い抜いてクラッシュ。昔の面影は微塵もないですね。
事故が続いて頭を悩ませる市長のもとへ、妖怪コンサルタントのねずみ男が登場。自分が悪さをする妖怪を追っ払うとかで、20万円のニセモノお札を売りつけておりますよ!
何気に、ねこ顔の女(猫娘)のお札を買わせようとしていたり。(^_^;)
カラスの知らせで事件を知った鬼太郎が駆けつけますが、おぼろ車を見失います。
そして、丘の上にある民俗博物館を訪れた鬼太郎は、そこでおぼろ車を発見。どうやら博物館は取り壊され丘も崩されることが決まっていて、処分されるのが嫌でおぼろ車は暴れているらしい。
昔は結構人が来た博物館らしいですが、こんな辺鄙な場所にある博物館によく人が集まったなぁと思う。
博物館もぼろぼろでしたが、鬼太郎によると「風情のある建物」らしく、そのあたりの感覚はなんとなく妖怪っぽい。
最後はおぼろ車が工事のために走るトラックに突っ込んで壊れて終わり・・・・・。何、このやるせない話は。
見ていて非常に寂しくなってしまいました。(=_=;)

 

 

第26話 復活!妖怪天邪鬼

鬼太郎のもとに、ねずみ男から誕生日の招待状が。人気の避暑地である軽石沢にねこ娘と共に向かうと、そこは大きな別荘でした。これがねずみ男の住処!?
訝りつつも、ねずみ男の歓迎を受ける鬼太郎&ねこ娘。脇に大きなテーブルがあるのに、ちゃぶ台を使ってお漬物と味噌汁という質素な食事をしているところが良い。(笑)
なんだか友達の家に招かれた新婚夫婦(+父)に見えなくも無い・・・・。
そこに駆けつけるパトカーのサイレンの音。ねずみ男が早々に逃げ出したせいで、鬼太郎達が捕まってしまいましたよ。
連れて行かれた警察署では大河内財閥のお嬢様、百合香さん誘拐の嫌疑がかけられていますし、鬼太郎達にはちんぷんかんぷんです。
どうやらあの立派な別荘はねずみ男ではなく大河内家のものらしい。
そして突然警察署に現れた赤鬼に建物が壊され、鬼太郎達の連れ去られてしまう。この赤鬼の正体が天邪鬼。
天邪鬼の根城にはねずみ男、百合香さんがいました。誘拐は天邪鬼の仕業みたいです。どうやら封印されていた天邪鬼をねずみ男が起こしてしまったようですね。

500年も封印されていて腹が減っている天邪鬼は全員まとめて食べる気らしく、洞窟の出入り口に石を置いてふさいでしまいましたよ。下では桜の木を燃やされ、このままでは燻製にされてしまう。
何とか石をどかそうと押す鬼太郎達ですが、びくともしません。
このときの百合香さんが「お金、お金」と煩く言うもので、ねこ娘じゃなくてもキーーッとなりそうでした。お金を払うから何とかしろーとしつこく言われてもねぇ。
いろいろと割り切って、黙々と作業をするねずみ男って結構大人なんだな。ねこ娘達が騒いでいる間、何も言わなかった鬼太郎はもっと達観しているような。悟りを開いた老人の域ですよ。
この回で生まれて初めてねずみ男を格好いいと思いました。百合香さんも心を動かされたようで、一緒に頑張り始めましたしね。

ぬりかべの登場で、からくも脱出に成功した鬼太郎達。そういえば、力持ちっていう設定だったような。有難う、ぬりかべー!
無事、天邪鬼も封印されて、ばんばんざい。
しかし、天邪鬼、千人力の力は凄まじい破壊力でしたが、あの恐ろしい顔で突進してくるのが一番怖かった。
百合香さんの性格にも磨きがかかってしまったような。(^_^;)

 

 

第27話 吸魔!妖怪野づち

野づち塚のしめ縄をねずみ男が切ってしまったために、妖怪野づちが復活してしまう話。
野づちはでっかいミミズみたいな形をした妖怪で、その口は無限に物を吸い込む。そして、野づちに吸い込まれたものは永遠に出てこられないそうですよ。
しかし、あんな怖い穴が普通に空いていて、うっかり落ちたら大変ですよ。もっと周りに覆いをするとかしないと。
不用品をお金を取って回収して、穴に捨てていたねずみ男もひどすぎですが。
野づちは物を吸い込むという本能だけで生きているため、町はあらゆるものが飲み込まれて壊滅状態。家や車もまるごとですよ。このままではこの世の全てが飲み込まれてしまう。
鬼太郎が穴に吸い込まれたと聞き、砂かけ達も駆けつけます。
野づちの体の中は腸がねじれ、吸い込んだものを別の世界に飛ばしているらしい。だからこそ無限に吸い込める。
砂かけは腸のねじれを真っ直ぐにするため、決死の覚悟で野づちの中に入ります。実は、昔彼女も野づち塚に人に見られたくないものを捨てたため、それを取り戻したいらしい。

野づちの中で鬼太郎を見つけた砂かけですが、肝心の鬼太郎は眠っていますよ。
「ふわふわしていてあんまり気持ちがいいから、つい眠っちゃった」
き、鬼太郎――――――――――!!!前の回で達観していると思いましたが、これほどまでとは。神経、図太すぎでしょう!!あんた、生きるか死ぬかってときに居眠りですか!
この子大丈夫なんだろうか・・・・。本気で心配になってきたよ、鬼太郎・・・。
砂かけの大事な手紙が入ったツボを発見し、いよいよ妖気の渦を作って反撃に出る鬼太郎達。
首尾よく脱出すれば、再び野づちを封印して終了です。自分の尾っぽを吸わせるとは、なかなか考えたなぁ。
しかし野づちから出てきたとき、一反もめんってば鬼太郎しか助けてくれないんだから、贔屓だわーー。哀れ、砂かけ。もめんってば鬼太郎のこと本当に好きなんだなぁ。

実はこの話の冒頭に、若い女性とおぼしき人物が野づち塚に「青春の思い出」たるラブレターを放り投げていたんですが、これが400年前の砂かけだったらしい。めちゃくちゃ驚きました。(笑)
夢見る乙女だった頃って、砂かけは生まれたときからババアだったのでは!?っあ、相手はー!?
いろんな意味で楽しい回でした。

 

 

第28話 幻想譚・猫町切符

仕事をリストラされて悩むおじさんが、猫に導かれて、猫だけが住む猫町へ。人間でも妖怪でもここに来ると皆猫になってしまうのですよ。
なんだかこういう疲れたおじさんの話って、蓬莱島とか、くびれ鬼のときとか、よく出てくるような・・・・。
猫町には地下鉄を乗り継いで、電車で行きます。その車内で体が猫化するのですが、猫耳のついた鬼太郎が見られるなんてーー!!!!
かーーわーーいーーーいーーーーーー!!!!
ちゃんちゃんこを着ているせいか、背中の部分はちゃんと縞模様。
しかし、猫になったねずみ男って、なんだかひどく矛盾を感じる。(笑)
ああ、鬼太郎は行方不明になったおじさんを捜しに来たんですが、ねずみ男はおじさんの奥さんに依頼されて、お金のために仕方なく付いてきました。
何とかおじさんを見つけ出すものの、彼はもう人間の世界には帰らないと言い出します。
説得しようとする鬼太郎ですが、どうやっても考えを変えないので、仕方がありません。

帰りもまた電車なのですが、車掌さんに切符がないと乗せられないと断られます。
一週間すれば切符がなくても乗せてくれるらしい。しかし、一週間猫町にいると、完全な猫の体になってしまうのですよ。
さらにはねずみ男の正体が鼠だとバレ、町を牛耳る猫又に鬼太郎共々捕まってしまいます。
万事休すの鬼太郎&ねずみ男。
そこに駆けつけたのが、結膜炎の目玉の親父のために目薬を取りにいっていたねこ娘でした。彼女も猫姿ですよvラブリー。
鬼太郎が猫町に行ったことを猫の仲間に聞き、心配して追いかけてきたのでした。彼女と一緒の目玉の親父もちゃんと猫姿です。(笑)
ねこ娘から事情を聞いた猫又は、あっさり帰りの切符を彼らに準備してくれましたよ。猫又、ねこ娘に甘いですよ。切符を発行してくれた猫もねこ娘に優しかったような。可愛いですからね。

そして、やってきた電車に乗り込もうとすると、降りてくる母と子供二人が。それはおじさんの家族でした。
こうしておじさん一家は猫町で家族水入らずで暮らすらしい。家のローンや仕事で悩むこともない、猫町で。
もとの世界に戻ってきた鬼太郎達は、ねこ娘以外みんな猫町での記憶を無くしていました。猫町のことは猫だけの秘密だから。
そして、話の冒頭で目玉の親父の言っていた「行方不明の人間が多くなると、何故か野良猫が増える」といった言葉で締めくくられます。
いやー、今までのように最後は人間の世界に帰るんだろうかと思っていたので、少し複雑・・・・・・。
現実から逃げるだけで、いいんだろうか。

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