33話 逆襲!妖怪さら小僧

そこそこ食べていけるもののあまり売れていないグループ、憂歌団にねずみ男がさら小僧の歌を聞かせ、その歌詞と譜面を渡したことが全ての発端。
一度聞いたら忘れない独特のフレーズのさら小僧の曲はたちまちヒットし、憂歌団は紅白歌合戦に出場するまでになりました。
声の演技があまり上手くないところを見ると、本当のアニメのOPとEDを歌っている憂歌団の人達が演じていらっしゃるんでしょうか。凄いな。
しかし、自分の曲を他人に歌われることを嫌うさら小僧が憂歌団を攫ってしまったから大変です。
さら小僧の曲には誰も知らない4番目の歌詞があり、それを歌われると何かとんでもないことが起きると言われています。
鬼太郎達もさらわれた憂歌団の人達を取り返したいけれど、4番の歌を気にしてさら小僧に強いことは言えません。
鬼太郎達に金を出させて遊園地で遊んだりしますが、憂歌団を返す意思など最初からなかったさら小僧でした。

鬼太郎が戦っているうちにねずみ男が憂歌団を助け、さら小僧も妙にあっさりと引き下がります。
実は、紅白歌合戦で憂歌団に4番の歌詞を歌わせるためだったのでした。
止めようとする鬼太郎達ですが、ときはすでに遅く・・・・・。
ラストは、ヒット曲がないことを嘆く憂歌団という、冒頭と同じ光景が繰り返されていました。
どうやら4番の歌詞は時間を巻き戻す効果があったらしいです。
彼らはさら小僧の曲を歌うこともなく、また同じ日常が戻ってきて終わり。
憂歌団ではなくさら小僧が4番の歌詞を歌っていたら、さらに凄いことになっていたそうですよ。
しかし「ぺったらぺたらこ、ぺったこ〜♪」って本当に耳に残りますよね・・・・。
憂歌団に売り上げの30%をもらってがっぽり儲けたねずみ男が、鬼太郎の姿を見るなり泣き崩れるところが、何だか笑いました。
あと、漫画だとおなじみの「ビビビビンッ」って平手打ちが生で見られて嬉しかった。

 

 

34話 流浪!妖怪あずきとぎ

あずきとぎは川で小豆をとぎ、歌声を人間達に聞いてもらうことが生きがいの妖怪です。
ですが、彼らの住処である山には人間達がいなくなり、寂しく思っていました。
妖怪ポストに入っていた彼の悩みを伝える手紙に同情し、ねずみ男が彼を和菓子屋さんに就職させました。
「ちょうど人手が足りなかった」と社長は言いますが、今時こういう作業は全部機械がやるんじゃあ・・・とか思ってしまった。
さっそく川で小豆をとぎながら歌を歌い始めるあずきとぎですが、これが人間達の間で「可愛い」と大評判。
彼のといだ小豆はとても美味しくなるので、社長は大喜びです。
さらにはあずきとぎの仲間の、あずきはかりも仲間に加わり、川には取材の
TVカメラまでやってくるようになりましたよ。

しかし、人が集まりすぎて忙しくなり、彼らは段々と仕事が楽しくなくなってきました。
それならばこんなことをしても仕方がないと、逃亡を図るあずきとぎとあずきはかり。
和菓子屋の社長達の誘拐までしでかしました。
これらは善良なあずきコンビの意思ではなく、見せ物になっている彼らの姿を嘆いたあずきばばあの指示でした。
捕まえた社長達を殺すように言うあずきばばあですが、あずきとぎとあずきはかりは今まで人を殺したことはなく、のんびりと小豆を洗って計ることだけが望みです。
体を縛っていた縄を解いて、あっさりと社長達を解放しましたよ。
今度こそ、ねずみ男も協力してのどかな人里で小豆を洗いながら歌を歌い、平和に暮らすあずきコンビでした。

昔読んでいた漫画であずきちゃんというキャラがいまして、彼女が登場するときいつも「あずきとごうか、人取って食おうか〜♪」と歌っているんですよ。(何気に怖い歌・・・)
このフレーズってどういうメロディなのかなぁと長年思っていたのですが、今回ようやく謎が解けて良かったです。(笑)
しかしあずきとぎって可愛いおじいちゃんキャラでいい感じでした。こうした妖怪ならば仲良くしたい。
ゲゲゲの森の家の前で、お団子を食べる鬼太郎とねこ娘も可愛かったv家の中でなく、わざわざ外で座って食べているのね。
ねこ娘が立った際、鬼太郎に手を差し出していましたが、ここで場面が切り替わってしまって寂しかった。
二人が手を繋いだところまで見せてくれーー。

 

 

35話 鬼太郎の地獄流し

ねずみ男と鬼太郎とねこ娘がラーメン屋でくつろいでいると、丁度TVのニュース番組で流れていた、逃亡中の犯罪者が店に入ってきました。
何故、この面子。(笑)鬼太郎とねこ娘のデートにねずみ男がくっついてきたのか。前にも屋台でラーメン食べていたし、鬼太郎はラーメン好き?
自分達を恐れる様子もなく、平然と店から出ていこうとする鬼太郎に兄貴分が銃を発砲!!き、鬼太郎――――――!!!
兄貴分に頭を乱暴に撫でられたときの鬼太郎の反抗的な目つきとか、「嫌だね。何であんたにそんなこと言われなきゃいけないんだ」の声とか、何だか凄く男前でクラクラです。
普段ぼーっとしているだけに、ちょいワル具合がたまらない。

店の外まで飛ばされて倒れた鬼太郎に、ねずみ男とねこ娘が慌てて駆け寄ります。騒ぎを起こしたため、兄貴&子分の二人組は再び逃げ出しました。
「あいつらー!(怒)」とねこ娘が追いかけようとしますが、鬼太郎に足首を掴まれ立ち止まります。
き、鬼太郎、平然と起き上がり、さらには口から体に当たったはずの拳銃の弾がぼろぼろと出てきました。この場面だけ見ると凄いホラーだ。
妖怪なんだなぁとつくづく思う。
路地裏に逃げ込んだ兄貴&子分は鬼太郎の投げた光る石に吸い込まれ、そこで散々な目にあいます。人のいない町だったり、砂漠だったり、場所はいろいろですが体まで老け込んで・・・・。「笑顔」と「若さ」と「母親の記憶」がキーワードです。

最期は、死んだ母親のことを思いだし、自分の態度を反省した子分の方だけが、もとの人間の世界に戻してもらえました。
更生しそうにない兄貴の方はまだ閉じこめられたまま。
「残る一人はどうするんだ?」のねずみ男に「今晩ゆっくり考えるさ」の鬼太郎で終わってしまって、ちょっと「えー!?」と思った。フォ、フォロー無しなの!?
凄いダークな話ですね。犯罪者には容赦無しの鬼太郎。
ああ、メイド服のねこ娘はラブリーでした。あの格好なら、リボンは付けていなくても良かったかな。
何気ない鬼太郎の「おはよう」と、フフフ笑いが怖かった・・・・。

 

 

36話 仰天!おりたたみ入道

秋祭りの縁日で鬼太郎やねこ娘、砂かけ婆達の姿をシールにした物を売るねずみ男。魔よけになるそうです。私も欲しい!(笑)
おぼろ車のときも似たようなものを売っていましたよね。しかし、「怖い妖怪」って言われても鬼太郎は普通の可愛い少年に見えますよ。
ねずみ男がこうして流しの行商をしていると、『男はつらいよ』の寅さんを思い出してしまう。
商売は順調なようですが、ねずみ男が子供達からお金を巻き上げているという話を聞いて、鬼太郎が彼を問いつめます。
何とねこ娘までねずみ男にお金を貸したようです。結構仲良しなのか!?
今までの行いから、「俺じゃない」と言っても信じてもらえないねずみ男。(^_^;)
ねこ娘の爪から逃れるために鬼太郎に抱きついたりして、羨ましいじゃないの!

しかし、本当に彼ではなかったようです。鬼太郎達は縁日でねずみ男にそっくりな男に遭遇しましたよ。服の柄だけが違う。
何と、彼は自称ねずみ男の弟!!弟に泣きつかれ、ねずみ男はすっかり彼を信用してしまいましたよ。
弟のために砂かけ婆のアパートを用意し、彼の生活費を稼ぐために真面目に働き、生き生きとしています。
ちゃんと周りに住む妖怪の呼子や油すましに引っ越し蕎麦を配って挨拶をしたり、いいお兄ちゃんぶり。
鬼太郎は素直に良かったと思いますが、目玉の親父は今まで一度も聞いたことのない弟の存在を疑っているようです。

そして、砂かけ婆のアパートで起こった呼子の失踪事件。
こんな物騒なことでは弟を安心して住まわせておけないと怒るねずみ男ですが、実はこの失踪事件には彼の弟が絡んでいました。
彼の背負っているツヅラにおりたたみ入道が入っていて、仲間の妖怪達を食べていたらしい。
それを見ていた鬼太郎まで飲み込んでしまいましたよ。
体から電気を発して逃げた鬼太郎に、ねずみ男はひたすら謝ります。何とか、弟を見逃して欲しいと。
しかし・・・・・・・彼が弟と思っていた妖怪は実はムジナが化けた姿。弟でも何でもなかったのでした。
「信じてしまったじゃねーか」と泣きながらムジナを殴るねずみ男に、こっちも号泣です。
ムジナを殴っているのに、ねずみ男の方がずっと痛そうな顔をしているんだもの。

うおーーーーーー!!!ねずみ男のシリアス話って、何でこう泣かせるものが多いんだ!!!今回一番やられたよ!!!!
最初は強がって「身内なんてわずらわしい。一人が一番だ」などと言いながらも、縁日で見かけた仲の良い兄弟に無料でシールを渡したり、「どうせなら騙すんなら、もう少し長く騙して欲しかったぜ・・・」と呟いたり、切ないーーー!!!
天涯孤独の彼は、本当は家族が欲しいとずっと思っていたのですね。
あと甘酒風呂って、本当に肌にいいのかな・・・。

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