『賢者の石』感想
「ハリー・ポッターと賢者の石」
2001年 アメリカ 監督:クリス・コロンバス 出演:ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン
あらすじ。
両親の交通事故死により、叔母夫婦に育てられた少年、ハリー。
召使同然に虐げられる生活を送っていたハリーだが、彼が11歳の誕生日を迎えた日に転機が訪れる。
ハリーのもとに届いた一通の手紙。
それは、魔法魔術学校への入学許可証だった。
なんと、ハリーの両親は魔法使いで、彼自身も魔法を使う能力があるというのだ。
ホグワーツ魔法魔術学校へと入学したハリーには、それまでの日常からは考えられない大冒険が待っていた。
感想。
なんだか、すごいはしょられてる部分が多いなぁってのが目に付いた。
しかし、これでも約2時間半なのだから、しょうがないということは分かっている。
でも、ちょっと気になった。まず、のっけから赤子ハリーを、マグルである叔母夫婦のもとへと送り届けるダンブルドア校長。
この人、胡散臭いじーさんだなぁってのが私の印象。(笑)
マクゴナガル先生だって、「最低の一家」だって言ってるんだから、ハリーがどのようにして育つか、一目瞭然だというのに。
私には、それでも、ダーズリー家にハリーを預けるダンブルドア校長に神経が分からない。
ハリーも後々言っていたけど、それなりの施設に預けた方が、まだましな生活が出来たことと思う。
食事が食べられないなんてことはないだろうし。
これでハリーが虐待死をしなかったり、非行に走ったりしなかったのは、本当に奇跡だ。運が良かったとしか言いようがない。
これはある種、私がNARUTOにおける火影に抱く思いと一緒だったりする。(ナルトにいたっては、血を分けた人もいず、施設どころが本当に一人で放っておかれていたわけだけど)
ジャームズとリリーの息子だから、変に歪むはずはないと信じていた、とかだろうか。無責任な・・・。大体、この人が動きさえすれば、事件はすぐに解決したのでは、ということが多い。
問題の“賢者の石”、ラストにこの人、「あれは壊した」って言いましたよね。
そんな、壊すくらいなら、どうしてもっと早く壊してくれなかったんだ。あんな意味ありげなところに隠して、ヴォルデモートをおびき寄せたりして。クィレルの真意をあばく計画だったのだろうか。
それなら、自分の生徒、ハリー達の命をむざむざ危険に晒したことになる。
やっぱりくえないじーさんだ。と、じーさんの話はそれまでとして、映画ね。
組み分けの帽子、あれってもっと個人の頭の中に呼びかけるような声だったのでは?
あれじゃ、他の生徒&先生達にまるぎこえだし。
ハリー、あんなにはっきりと「スリザリンは嫌!」なんて言ってちゃ、スネイプ先生に嫌われるのは当たり前だよ。(笑)
ハリーがジェームズにそっくりでなくても、むかつくことだろう。
ポッターはうちが頂いたぞーって喜ぶグリフィンドールの生徒達の描写も無くて寂しかった。ウィーズリー兄弟が言ってたんだよね。たしか。このシーン、結構好きだった。
全く関係ないですが、このとき映画でロンの隣りに座っていたはずのハリーが、いつの間にやらハーマイオニー側に座っていたのが気になった。(笑)あと、箒に乗るの最初の授業。
フーチ先生、もっとよく注意しててくれよ!生徒の一人や二人、暴走することもちゃんと頭に入れて。
手の骨折ってから救急室に運び込むんじゃ、遅いよーと思った。怖い。
ハリーの方が最初に魔法で箒を手元に呼び寄せて、傍らにいたハーマイオニーがちょっとショック、って顔をしてるのが可愛かったのだ。メロメロ。
あと、当然だけど何かとハリーの隣りにいるハーマイオニーの姿に、顔綻んでました。この二人、良いですよ〜〜vv
一番ハーマイオニーが可愛かったのは、スネイプの授業で、ハリーが当てられて答えることが出来ず、代わりに「はいはいー!!」としつこく手を上げて主張するハーマイオニー。ラブリーーー!!!メロメロ〜〜vvと、ハーマイオニーの話も置いておいて、続き。
この映画の見所は、何と言ってもクィディッチの試合の場面!!!
これは、本当に最高でしたわーーーー!!!手に汗握る臨場感!!!紙面では、ここまで表現することは出来ません!!
この映画を観て、良かったーと思える80%がこの試合のシーンでした。(残りは個々のキャラクターの可愛らしさ(笑))
これまで『SWエピソード1』のレースシーンが一番スリルがあってドキドキするなぁと思ってましたが、これは完全に上をいってますね。
というか、ハリーが波乗りのように箒の上に立ったときは、本気で度肝を抜かれました。おおー。クイディッチ、これほど危険なスポーツだったとは、映画を観るまでは分からなかった。
ラグビーやアメフトなんて、比じゃないですね。
何せ、上空で格闘技並みの体当たりごっこしているわけですから。落ちたら、半身不随じゃすまされない。
きっと死んだ生徒も何人もいたことだろう。
・・・なんでこんな危険なスポーツ、承認しているんだろう。観ている分には楽しいけれど。死んだらシャレにならない。そして、密かにお気に入りのシーンは、試合中、耳が隠れる帽子をかぶったマクゴナガル先生のキュートなお姿。(笑)
妙に可愛かったですv好きな先生。
スネイプ先生は、あのねちょーっとした粘着力のある喋り方が良かったですね。(笑)
映画観て、すごく好きになりました。
あとの先生方はあまり印象にない。
でも学校の外観とか、背景が凄く綺麗でしたね。イメージどおり!
ノーバードのこととか、最後の決戦前の謎解き。
ハーマイオニーの活躍が減ってるーーー。シクシクシク。(泣)あそこらへんは、本当に舌を巻くような彼女の賢さが好きだったのに。
そりゃ、ロンのチェス対決の方が画面的に見ごたえがあったろうけど。
「薪が無い」のハーマイオニーが観たかったのに・・・。
えーと、この映画で不満があるとするなら、ここ。決戦前、ハーマイオニーがハリーに飛びつく(それでハリーがどぎまぎする)シーンが、ない!!!
そんな!!私がハリーとハーマイオニーは将来的にくっつくのだと確信できた、重要なシーンだというのに!!
とーーっても悲しかったです。シクシクシク。
「あなたは偉大な魔法使いよ」と「僕、君にかなわないよ」の会話&二人の抱擁シーンさえあれば、全てが、全てが大満足だったのに!!おしかったー!(本当に)ラスト、ヴォルデモートの寄生したクィレルをハリーが退けたシーン、原作を読んだときも思ったけど、ちょっとご都合じゃないかなぁ。
そりゃ、母の愛が何よりも強いってのは分かるけど、何の伏線もなくハリーが奴を退治したのが、腑に落ちなかった。
それじゃあ、魔法使いの母を持つ子供は全員ヴォルデモートをやっつける力を持つ可能性があるってことなのでしょうか??
ハリー自身に何か秘密があるんじゃなくて。
ラストに唐突に登場する“みぞの鏡”のエピソードも、ちょっと。何を思ってダンブルドア校長はあの場所に鏡を?
使おうとしないものが“賢者の石”を手に入れられるなんて、それじゃあ、あの石の存在する意味って、一体何なんだろう??そういえば、大きな不満がもう一つあった。
それは、ジェームズ・ポッター!!誰ですか、あれは!!!
ハリーが生まれてすぐに死んだわけだから、もっと若夫婦を想像してたんですが、あれではただのおじさんではないですか!
禿げそうな。(すでに?(汗))
一応ハリーはジェームズにそっくりなわけだし、彼は未来のハリーなのだから、もっと配役考えて欲しかったよ。(泣)
確かに善良そうなおじさんだったけれども・・・。
ジェームズ×リリーを支持しようとしていたのに、ちょっと興ざめでした。(ジェ×リリは好きだけど。でも悲劇が分かってるだけに辛い(>_<))
配役的な話。
ロンが小さいとか、ハリーの瞳が緑じゃない(青だよね)とかいろいろあるけど、皆それぞれ可愛かったので良かった。
個人的なことですが、ロンが登場するたびに「とし君!!」と思ってしまった。(従兄、37歳)そっくりなのよ。
映画、二作目三作目と続くらしいですが、ハリー役のダニエル君が変に成長しなければいいなぁと思う。
子役で可愛かったのに大きくなったら「アレ?」って人、沢山いるから。(笑)
きょとんとした顔のハリー。イメージのままですね。どこかとらえどころが無いのところも。
基本的に、2001年夏ごろ、ハリーの映画の予告を観てから原作を読み始めたので、読書中も最初からハリー達は映画バージョンで動いてました。私の中で。
だから、違和感無かったです。
スクリーンに映るハーマイオニー役のエマ嬢のあまりの愛らしさに、「ハリー・ポッター、読まなくては!!」と思ったのでした。それまで興味なかった。(笑)ハリー達、作品中ずっと制服なのかと思ったら、私服もあったらしくて嬉しかった。(当たり前だけど)
考えて見ると、私には絶対無理な環境だ。ホグワーツ魔法魔術学校。
あんな、隔離された世界で、ちょくちょく実家に帰ることも出来ず、電話も出来ない。
ずっと、あの学校と寮での生活。(3年生になったら街にたまに行けるけど)
顔を合わせるのも、いつも同じメンバー。ちょっと息抜きに街でショッピング、なんて気軽に出来ないし。TVもないし。学校と寮で四六時中、友達と喧嘩をしても一緒にいなくてはならない環境。
私、駄目だわ。
オランダで寮生活をしていた嫌―な経験がよみがえる。ほぼ同じだったですからねぇ。
怖いですよー、寮生活。長くいるとグループとか出来て、そこから弾かれると、もうどこのグループも入れてくれなくて、食事も授業もずっと一人でいなくちゃならないの。異国の地で一人。英語分からないし。
ハッ、話がずれた。
余談。
ハリーの手紙を遮るためとはいえ、ダーズリー一家が南海の孤島みたいなところに引っ越してる場面、すごく笑った。
いくら何でも唐突な。(笑)どうやってあそこまで行ったんだ。
というか、もとの家は売ったんだろうか??
映画のパンフに載ってる、TVゲーム&カードゲームのハリー、顔が怖い。パッケージ。いかにも外国的。
「百味ビーンズ」って好んで食べる人、いるのかなぁっと思った。
あれって、絶対罰ゲーム的お菓子ですよね。耳クソの味なんて、私分からないよ。ダンブルドア校長、何故分かったのか。ま、まさか・・・。
私観に言ったの1月中旬だったけど、パンフを購入している人が誰も居なかった。(公開は12月1日から)
皆、きっと2回目、3回目なんだろうなぁと思った。凄いよ、ハリポタ。